バレーボールの反則ルールとは?どのような行為がファールになるの?
バレーボールの反則ルールとは、試合中にしてはいけない行為を明確化した規則のことです。バレーボールでは試合中にネットに触れたり、ボールに続けて2回触ったりする行為がファールとなります。反則行為をした場合には、相手に1点が入り、サーブ権が相手チームへ移動するルールです。
Writer
公式ライター emikobayashi215
学生時代に水泳とバドミントンを競技し、保護者として空手に携わる姉妹の母。愛犬ジャックラッセルテリア(2022.6生まれ)の散歩で1日約3時間歩くことが日課。2023年は犬の散歩で減量を試行錯誤中。
バレーボールの反則ルールとは?
バレーボールでは、判定に抗議したり挑発した場合にイエローカードやレッドカードを出しますが、両カードとも警告の意味で、退場を意図するものではありません。
試合で反則をしたら?
反則の主な判定内容 | 伝達方法 | |
---|---|---|
主審 | すべて | 笛 |
副審 | すべて | 笛 |
線審 | サーブ・アタックのライン | 旗 |
記録員 | ローテーション | ベル |
【反則の流れ】
①各審判が反則と判断し、合図を出す
②主審が笛で試合を止める
③主審がハンドシグナルや口頭で反則内容を選手に伝える
④反則されたチームに1点が入る
⑤.試合を再開する
審判の役割
審判団たちで意見が食い違った場合や、肉眼で判断しづらくビデオ判定を用いた場合でも、判定は決定権を保有する主審の一存で決めるのがルールとなります。
バレーボールのカードとは?
【迷惑行為があったときにカードが出る流れ】
・口頭注意→イエローカード→レッドカード
バレーボールのカードには、イエローカードとレッドカードの2種類があり、レッドカードには反則行為と同様の罰則が科されるルールです。
反則で退場?
バレーボールには、反則=退場を意味するルールは存在しませんが、抗議や迷惑行為がひどく、プレーが正常に続けられない状態が見受けられる場合のみ、主審の権限で該当選手を退場させることが可能です。
バレーボールの反則名を一覧で紹介
反則名 | 意味 | 審判のハンドシグナル |
---|---|---|
ダブルコンタクト | 続けて2回触る | 2本指を立てる |
ホールディング | ボールを保持する | 手を下から上にすくいあげる |
タッチネット | ネットに触る | 手でネットに触れる |
オーバーネット | ネットを超えてボールに触る | ネット上に片手を被せる |
フォアヒット | 3回以内に相手へ返球できない | 4本指を立てる |
パッシングセンターライン | センターラインを越える | センターラインを指さす |
アウトオブバウンズ | ボールがマーカー外を通る | マーカーを指す |
インターフェア | ネット下から相手を妨害する | 該当選手を示す |
アシステッドヒット | 物や他人を使ってプレーする | 該当選手・場所を示す |
アウトオブポジション | 定位置についていない | 1本指を下に向けて回す |
ボールのスピードや選手の挙動が速く、試合の流れが一瞬で変わることも多いバレーボールでは、プレーをするときはもちろん、観戦するときでも反則の名称や意味・審判のハンドシグナルを覚えておくと便利です。
バレーボールの反則ルールを解説
ダブルコンタクト
ただし、相手チームの強打に対応するブロックの選手と、相手からの打球をファーストレシーブする選手にはダブルコンタクトは適用されません。
ホールディング
特にホールディングの要因となりやすいオーバーハンドパスの動作をする場合には、ボールを両掌で捕らえるときに浅く弾くような動きを心がけることが大切です。
タッチネット
ただし、タッチネットはプレー中にボールに絡む場合にしか適用されないため、得点後やボールに絡まない場所で接触した場合にはタッチネットに該当しません。
オーバーネット
オーバーネットの多くは、トスとあわないアタックを打つことやチャンスボールを焦って返すことが原因で生まれます。
フォアヒット
試合中に3打を超えても相手コートにボールが戻らなければ、審判が指示笛で試合を止め、フォアヒットの処理をします。ボールがコート外にはじかれても、パスが続いて3打以内に相手コートへ返せた場合は、フォアヒットの対象にはなりません。
パッシングセンターライン
バレーボールでは、コート中央に引かれているセンターラインを越えて、相手コートへ足や体を侵入させる行為が禁止されています。パッシングセンターラインとなる行為は、プレー中にセンターラインを完全に踏み越えたときのみで、ラインに足が少しだけ乗っている場合や、ラインを超えたタイミングが得点が決まった後である場合は反則になりません。
アウトオブバウンズ
相手コートにボールを返すときは、左右のアンテナの間にあるネットの上を通過させなければいけないため、ボールがアンテナ外を通過したり、アンテナにぶつかって相手コートに戻ったりした場合は反則となります。
インターフェア
ネット下の空間から手足や体を出して相手の体やボールに触れることは、相手のプレーを妨害する行為にあたるため禁止されています。パスが乱れてネットの低い位置へボールがはじかれたときに、ネット近くで無理な体勢からレシーブやトスをしようとすると、インターフェアの反則に陥る恐れがあるため注意しましょう。
アシステッドヒット
バレーボールは自身の力のみでプレーをする競技しなくてはならないため、体育館の壁を蹴ってジャンプしたり、試合用具である支柱やネットをよじ登ってプレーしたりする行為は禁止されています。味方選手を持ちあげるような2人以上の選手同士が体を触れあわせる動作も、アシステッドヒットの対象です。
バレーボール のポジションに関係する反則
・アウトオブポジション
・リベロの反則
・サーブの反則
・バックプレーヤーの反則
守備の専門のリベロが攻撃をするといったポジションの役割を逸脱する行為や、与えられたポジションの位置についていなかった場合が反則の対象となります。
アウトオブポジション
【アウトオブポジションを取られる行為】
・サーブの瞬間にコート上の定められたポジションにいなかったとき
・ローテーションやサーブをする選手が違うとき
・リベロの交代ミス
リベロの反則
アタックライン前のフロントエリアからは、トスやオーバーハンドの動作であっても、ボールを出すことは禁止となります。ただし、アタックラインより後方で、ボールがネットより低い位置にあった場合のみ、オーバーハンドの動作をすることが可能です。
サーブの反則
【サーバーが規定時間内にサーブを打たない反則】
・審判の指示笛から8秒以内サーブが打てなかったとき
【サーブ時にエンドラインを踏み越える反則】
・サーブは最後方のサービスゾーンから打つ
・動作中にエンドラインを踏んではいけない
ジャンプサーブをする選手が、床上でなく空中でエンドラインを超えている場合は、サーブの反則には該当しません。
バックプレーヤーの反則
バックプレーヤーの攻撃はコート後方のバックエリアからのみ可能とされているため、スパイクを打つときにアタックラインを踏んだり超えてしまったりした場合にバックプレーヤーの反則が取られます。
反則のないフェアなバレーボールをしよう!
チーム全員が反則のないフェアなプレーを心がけることで、無駄な1点を出さない、円滑な試合運びが実現できるようになります。
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