バレーボールの反則ルールとは?どのような行為がファールになるの?
バレーボールの反則ルールとは、試合中にしてはいけない行為を明確化した規則のことです。バレーボールでは試合中にネットに触れたり、ボールに続けて2回触ったりする行為がファールとなります。反則行為をした場合には、相手に1点が入り、サーブ権が相手チームへ移動するルールです。
2023.09.23
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バレーボール
バレーボールの反則ルールとは?
via unsplash.com
バレーボールの反則ルールとは、好ましくない試合中の動作や行為を律する規則のことです。試合中に反則の動作があった場合は、一旦試合を止めて審判がルール違反か否かの判定をします。反則か否かを最終的に決める権利は主審のみが保有しているため、選手やほかの審判がジャッジを変えることは不可能です。
バレーボールでは、判定に抗議したり挑発した場合にイエローカードやレッドカードを出しますが、両カードとも警告の意味で、退場を意図するものではありません。
バレーボールでは、判定に抗議したり挑発した場合にイエローカードやレッドカードを出しますが、両カードとも警告の意味で、退場を意図するものではありません。
試合で反則をしたら?
反則の主な判定内容 | 伝達方法 | |
---|---|---|
主審 | すべて | 笛 |
副審 | すべて | 笛 |
線審 | サーブ・アタックのライン | 旗 |
記録員 | ローテーション | ベル |
試合で反則をした場合、各審判からの合図で主審が試合を止め、内容をジャッジします。反則行為に対するすべての決定権は主審のみが持つため、ジャッジに不服がある場合でも選手が判定を変えることはできません。
【反則の流れ】
①各審判が反則と判断し、合図を出す
②主審が笛で試合を止める
③主審がハンドシグナルや口頭で反則内容を選手に伝える
④反則されたチームに1点が入る
⑤.試合を再開する
【反則の流れ】
①各審判が反則と判断し、合図を出す
②主審が笛で試合を止める
③主審がハンドシグナルや口頭で反則内容を選手に伝える
④反則されたチームに1点が入る
⑤.試合を再開する
審判の役割
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審判の役割は、反則行為を判定・決定することで、選手から抗議があった場合もルールに従い毅然と反則のジャッジを下す必要があります。各審判員が禁止行為に気付いたときは、ハンドシグナルや旗・ブザーで主審に合図を送り、主審が反則の判断を下すルールです。
審判団たちで意見が食い違った場合や、肉眼で判断しづらくビデオ判定を用いた場合でも、判定は決定権を保有する主審の一存で決めるのがルールとなります。
審判団たちで意見が食い違った場合や、肉眼で判断しづらくビデオ判定を用いた場合でも、判定は決定権を保有する主審の一存で決めるのがルールとなります。
バレーボールのカードとは?
バレーボールのカードとは、選手が審判にしつこく抗議したり対戦相手を挑発したりしたときの警告に使うアイテムのことです。バレーボールでは、迷惑行為に対して口頭注意から段階を踏んでき、行為が止まないときのみカードを使用します。
【迷惑行為があったときにカードが出る流れ】
・口頭注意→イエローカード→レッドカード
バレーボールのカードには、イエローカードとレッドカードの2種類があり、レッドカードには反則行為と同様の罰則が科されるルールです。
【迷惑行為があったときにカードが出る流れ】
・口頭注意→イエローカード→レッドカード
バレーボールのカードには、イエローカードとレッドカードの2種類があり、レッドカードには反則行為と同様の罰則が科されるルールです。
反則で退場?
バレーボールでは、基本的には試合中に反則で退場を促されることはありません。禁止されている動作をしたり、迷惑行為でレッドカードを出されたりした場合には、反則をしていないチームに1点が入り、サーブ権が移るルールです。
バレーボールには、反則=退場を意味するルールは存在しませんが、抗議や迷惑行為がひどく、プレーが正常に続けられない状態が見受けられる場合のみ、主審の権限で該当選手を退場させることが可能です。
バレーボールには、反則=退場を意味するルールは存在しませんが、抗議や迷惑行為がひどく、プレーが正常に続けられない状態が見受けられる場合のみ、主審の権限で該当選手を退場させることが可能です。
バレーボールの反則名を一覧で紹介
反則名 | 意味 | 審判のハンドシグナル |
---|---|---|
ダブルコンタクト | 続けて2回触る | 2本指を立てる |
ホールディング | ボールを保持する | 手を下から上にすくいあげる |
タッチネット | ネットに触る | 手でネットに触れる |
オーバーネット | ネットを超えてボールに触る | ネット上に片手を被せる |
フォアヒット | 3回以内に相手へ返球できない | 4本指を立てる |
パッシングセンターライン | センターラインを越える | センターラインを指さす |
アウトオブバウンズ | ボールがマーカー外を通る | マーカーを指す |
インターフェア | ネット下から相手を妨害する | 該当選手を示す |
アシステッドヒット | 物や他人を使ってプレーする | 該当選手・場所を示す |
アウトオブポジション | 定位置についていない | 1本指を下に向けて回す |
バレーボールのルールに基づく反則名は、およそ10種類あります。反則名には、タッチネットのように反則の内容がそのままの解りやすい名称から、インターフェアのように意味がわかりにく名称までさまざまな種類があります。
ボールのスピードや選手の挙動が速く、試合の流れが一瞬で変わることも多いバレーボールでは、プレーをするときはもちろん、観戦するときでも反則の名称や意味・審判のハンドシグナルを覚えておくと便利です。
ボールのスピードや選手の挙動が速く、試合の流れが一瞬で変わることも多いバレーボールでは、プレーをするときはもちろん、観戦するときでも反則の名称や意味・審判のハンドシグナルを覚えておくと便利です。
バレーボールの反則ルールを解説
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反則ルールには、ダブルコンタクトやホールディングのようにボールに関連する反則と、タッチネットやオーバーネットのようにネットやコートに関連する反則の2種類があります。違反行為に科されるペナルティはいずれも同様で、反則をされたチームに1点加えることとサーブ権が移ることの2つが用意されています。
ダブルコンタクト
ダブルコンタクトとは、同じ選手が2度続けてボールを処理する反則で、ドリブルとも呼ばれます。ダブルコンタクトは、故意に2回打ったときだけでなく体の2か所にボールが触れたときも適用されるため、オーバーハンドトスをあげるときや体勢を崩しながらアンダーパスをするときに取られやすい傾向があります。
ただし、相手チームの強打に対応するブロックの選手と、相手からの打球をファーストレシーブする選手にはダブルコンタクトは適用されません。
ただし、相手チームの強打に対応するブロックの選手と、相手からの打球をファーストレシーブする選手にはダブルコンタクトは適用されません。
ホールディング
ホールディングとは、プレー中にボールをキープする反則のことです。ホールディングは、別名キャッチボールとも呼ばれています。バレーボールは、ボールを打ったりはじいたりして操る競技なため、プレー中にボールを体の一部で保持した場合に反則となるルールです。
特にホールディングの要因となりやすいオーバーハンドパスの動作をする場合には、ボールを両掌で捕らえるときに浅く弾くような動きを心がけることが大切です。
特にホールディングの要因となりやすいオーバーハンドパスの動作をする場合には、ボールを両掌で捕らえるときに浅く弾くような動きを心がけることが大切です。
タッチネット
タッチネットとは、体の一部がネットやアンテナに触れる反則のことで、ボールに連動している選手すべてに適用されます。アタックを打った選手がネットやアンテナに触れたときはもちろん、おとりでジャンプした選手やブロックに飛んだ選手がネットやアンテナに触れた場合でもタッチネットの反則が取られてしまいます。
ただし、タッチネットはプレー中にボールに絡む場合にしか適用されないため、得点後やボールに絡まない場所で接触した場合にはタッチネットに該当しません。
ただし、タッチネットはプレー中にボールに絡む場合にしか適用されないため、得点後やボールに絡まない場所で接触した場合にはタッチネットに該当しません。
オーバーネット
オーバーネットとは、ネットを超えて相手コートのボールに触る反則行為のことです。6人制のバレーボールのルールでは、ブロック時のオーバーネットだけは、例外と認められています。ブロックをするとき以外でネット上から手や腕を伸ばして相手コートでボールに触れてしまった場合は、全て攻撃チャンスを妨害する意図的な行為と判断されるため注意が必要です。
オーバーネットの多くは、トスとあわないアタックを打つことやチャンスボールを焦って返すことが原因で生まれます。
オーバーネットの多くは、トスとあわないアタックを打つことやチャンスボールを焦って返すことが原因で生まれます。
フォアヒット
フォアヒットとは、3ヒット以内に相手コートへボールを返せない場合に適用される反則です。以前はオーバータイムスの名で知られていました。
試合中に3打を超えても相手コートにボールが戻らなければ、審判が指示笛で試合を止め、フォアヒットの処理をします。ボールがコート外にはじかれても、パスが続いて3打以内に相手コートへ返せた場合は、フォアヒットの対象にはなりません。
試合中に3打を超えても相手コートにボールが戻らなければ、審判が指示笛で試合を止め、フォアヒットの処理をします。ボールがコート外にはじかれても、パスが続いて3打以内に相手コートへ返せた場合は、フォアヒットの対象にはなりません。
パッシングセンターライン
パッシングセンターラインとは、センターラインを踏み越える反則のことです。
バレーボールでは、コート中央に引かれているセンターラインを越えて、相手コートへ足や体を侵入させる行為が禁止されています。パッシングセンターラインとなる行為は、プレー中にセンターラインを完全に踏み越えたときのみで、ラインに足が少しだけ乗っている場合や、ラインを超えたタイミングが得点が決まった後である場合は反則になりません。
バレーボールでは、コート中央に引かれているセンターラインを越えて、相手コートへ足や体を侵入させる行為が禁止されています。パッシングセンターラインとなる行為は、プレー中にセンターラインを完全に踏み越えたときのみで、ラインに足が少しだけ乗っている場合や、ラインを超えたタイミングが得点が決まった後である場合は反則になりません。
アウトオブバウンズ
アウトオブバウンズは、アンテナの内側を通らずにボールを相手コートへリターンする反則のことです。アンテナはマーカーとも呼ばれるため、アウトオブバウンズのことをマーカー外通過の名称で呼ぶ場合もあります。
相手コートにボールを返すときは、左右のアンテナの間にあるネットの上を通過させなければいけないため、ボールがアンテナ外を通過したり、アンテナにぶつかって相手コートに戻ったりした場合は反則となります。
相手コートにボールを返すときは、左右のアンテナの間にあるネットの上を通過させなければいけないため、ボールがアンテナ外を通過したり、アンテナにぶつかって相手コートに戻ったりした場合は反則となります。
インターフェア
インターフェアとは、ネットの下から相手プレーヤーやプレー中のボールを触る反則行為のことです。
ネット下の空間から手足や体を出して相手の体やボールに触れることは、相手のプレーを妨害する行為にあたるため禁止されています。パスが乱れてネットの低い位置へボールがはじかれたときに、ネット近くで無理な体勢からレシーブやトスをしようとすると、インターフェアの反則に陥る恐れがあるため注意しましょう。
ネット下の空間から手足や体を出して相手の体やボールに触れることは、相手のプレーを妨害する行為にあたるため禁止されています。パスが乱れてネットの低い位置へボールがはじかれたときに、ネット近くで無理な体勢からレシーブやトスをしようとすると、インターフェアの反則に陥る恐れがあるため注意しましょう。
アシステッドヒット
アシステッドヒットとは、他のプレーヤーや用具を利用してプレーをする反則行為のことです。
バレーボールは自身の力のみでプレーをする競技しなくてはならないため、体育館の壁を蹴ってジャンプしたり、試合用具である支柱やネットをよじ登ってプレーしたりする行為は禁止されています。味方選手を持ちあげるような2人以上の選手同士が体を触れあわせる動作も、アシステッドヒットの対象です。
バレーボールは自身の力のみでプレーをする競技しなくてはならないため、体育館の壁を蹴ってジャンプしたり、試合用具である支柱やネットをよじ登ってプレーしたりする行為は禁止されています。味方選手を持ちあげるような2人以上の選手同士が体を触れあわせる動作も、アシステッドヒットの対象です。
バレーボール のポジションに関係する反則
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バレーボールのポジションに関係する反則は、4つあります。
・アウトオブポジション
・リベロの反則
・サーブの反則
・バックプレーヤーの反則
守備の専門のリベロが攻撃をするといったポジションの役割を逸脱する行為や、与えられたポジションの位置についていなかった場合が反則の対象となります。
・アウトオブポジション
・リベロの反則
・サーブの反則
・バックプレーヤーの反則
守備の専門のリベロが攻撃をするといったポジションの役割を逸脱する行為や、与えられたポジションの位置についていなかった場合が反則の対象となります。
アウトオブポジション
アウトオブポジションとは、プレーするポジションや選手の交代ミスに関わるルールのことです。正式ルールではポジショナルフォールトと呼ばれています。6人制バレーでは、ルールで定められているローテーションやポジションを間違えた場合にアウトオブポジションとみなされます。
【アウトオブポジションを取られる行為】
・サーブの瞬間にコート上の定められたポジションにいなかったとき
・ローテーションやサーブをする選手が違うとき
・リベロの交代ミス
【アウトオブポジションを取られる行為】
・サーブの瞬間にコート上の定められたポジションにいなかったとき
・ローテーションやサーブをする選手が違うとき
・リベロの交代ミス
リベロの反則
リベロの反則とは、ネットより高い位置にあるボールを打つ行為すべてです。リベロは、他の選手とは異なる権限を持つ守備専門プレーヤーなため、サーブを含むす全ての攻撃を思わせる動作は反則行為とみなされてしまいます。
アタックライン前のフロントエリアからは、トスやオーバーハンドの動作であっても、ボールを出すことは禁止となります。ただし、アタックラインより後方で、ボールがネットより低い位置にあった場合のみ、オーバーハンドの動作をすることが可能です。
アタックライン前のフロントエリアからは、トスやオーバーハンドの動作であっても、ボールを出すことは禁止となります。ただし、アタックラインより後方で、ボールがネットより低い位置にあった場合のみ、オーバーハンドの動作をすることが可能です。
サーブの反則
サーブの反則には、サーバーが規定時間内にサーブを打たない反則とサーブ時にエンドラインを踏み越える反則の2種類があります。
【サーバーが規定時間内にサーブを打たない反則】
・審判の指示笛から8秒以内サーブが打てなかったとき
【サーブ時にエンドラインを踏み越える反則】
・サーブは最後方のサービスゾーンから打つ
・動作中にエンドラインを踏んではいけない
ジャンプサーブをする選手が、床上でなく空中でエンドラインを超えている場合は、サーブの反則には該当しません。
【サーバーが規定時間内にサーブを打たない反則】
・審判の指示笛から8秒以内サーブが打てなかったとき
【サーブ時にエンドラインを踏み越える反則】
・サーブは最後方のサービスゾーンから打つ
・動作中にエンドラインを踏んではいけない
ジャンプサーブをする選手が、床上でなく空中でエンドラインを超えている場合は、サーブの反則には該当しません。
バックプレーヤーの反則
バックプレーヤーの反則とは、アタックラインより前でスパイクを打つ行為のことです。バックプレーヤーは、ネットから3mの位置にあるアタックラインより前のフロントエリアで攻撃をすることができません。
バックプレーヤーの攻撃はコート後方のバックエリアからのみ可能とされているため、スパイクを打つときにアタックラインを踏んだり超えてしまったりした場合にバックプレーヤーの反則が取られます。
バックプレーヤーの攻撃はコート後方のバックエリアからのみ可能とされているため、スパイクを打つときにアタックラインを踏んだり超えてしまったりした場合にバックプレーヤーの反則が取られます。
反則のないフェアなバレーボールをしよう!
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バレーボールの反則とは、相手にサーブ権と1点を与えてしまう行為のことです。サーブやバックアタックでラインを踏みやすい選手やオーバーハンドのトスでボールディングを取られやすい選手も、毎日の練習の積み重ねで反則のリスクを減らすことができます。
チーム全員が反則のないフェアなプレーを心がけることで、無駄な1点を出さない、円滑な試合運びが実現できるようになります。
チーム全員が反則のないフェアなプレーを心がけることで、無駄な1点を出さない、円滑な試合運びが実現できるようになります。
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