決定率と効果率とは?計算方法も簡単に解説【バレーボール用語】
バレーボールには、スパイクに関しての決定率と効果率があります。スパイクの決定率は、打ったスパイク数のうち何本を得点にすることができたものを表します。スパイクの効果率は、得点から失点をマイナスする要素を含んで計算さえれます。スパイクの決定率と効果率は、チームのレシーブ力などに影響があります。
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公式ライター Activel_director
バレーボールの決定率とは?
【自分が稼いだ・得点にしたとみなされないプレーとは?】
・苦し紛れに相手コートに返したボールを、たまたま相手チームの選手がミスをして得点になった場合
・ただし、ソフトスパイクやフェイントなど、得点を取るためにアグレッシブに攻めたボールであれば強打でなくてもスパイク決定とみなされる
スパイク決定率の計算方法
【スパイク決定率の計算方法】
スパイク決定率=スパイク決定数 ÷ スパイク数
【スパイク決定率の例】
試合中に10本スパイクを打ち、得点となったスパイクが5本とすると、5÷10=0.5、スパイク決定率は50%となります。
バレーボールの効果率とは?
失点の要素とは、スパイクがブロックされる・スパイクミスをすることで相手に得点を与えることです。スパイクで一点入れても、次に失点をしたらプラスマイナスゼロになります。スパイク効果率は、スパイクが決まった本数から失点した本数を引いて、打数で割ることで算出します。
スパイク効果率はスパイク決定率よりも、スパイカーがチームの得点に貢献しているかを具体的に表します。
スパイク効果率の計算方法
【スパイク効果率の計算方法】
スパイク決定率=(得点-失点)÷スパイク数
失点とは、スパイクミスやブロックでシャットされて相手の得点になった場合を指します。
スパイクを10本打って5本が得点に結びついた場合、スパイク決定率は50%となります。しかし、決まらなかった5本すべてがスパイクミスあるいはブロックされてしまった場合、スパイク効果率は(5-5) ÷10= 0%となります。
スパイク決定率と効果率との大きな違いとは?
現在ではラリーポイント制が採用されているので、ミスはすべて自分のチームの失点=相手の得点になります。10本スパイクを打って5本が決まった選手の場合は、決定率は50%となり、残りの5本をすべてミスすると効果率は0%になります。
スパイクをレシーブされて得点に結びつかなくても、失点にはならないので、スパイク効果率は50%です。
決定率と効果率、どちらが重要か?
得点を多く入れた決定率の高いスパイカーが一概に優秀とはいえません。得点を多くいれても失点率が多い選手は、具体的にチームに貢献していないとみなされます。効果率の言葉ができたことにより、スパイカーのチームへの貢献度が明確化されました。
スパイク決定率が高くても失点が多いと、効果率がマイナスになる場合もあります。
スパイク効果率はいつから使われたのか
当時、柳本晶一監督が全日本女子チームを率いており、チームのアナリストの渡辺氏がスパイク効果率を算出しました。国際試合になるとスパイク効果率が大きく下がることがわかり、これがチーム強化のための指針となりました。柳本元監督はご自身の著書で効果率の解説をしています。
決定率よりも効果率が勝敗に大きく影響することから、効果率を重視するようになりました。
効果率はスパイカーの力だけでは上げることができない
しかし、チームのレシーブ力やセッターのトスの良し悪しで、スパイクの決定率や効果率が左右されるのも事実です。一般的に効果率50%以上が、信頼できるアタッカーの目安とされています。
【スパイク効果率を上げるためにスパイカーに必要なこと】
・打ちにくいトスや二段トスも打ち抜く
・ブロックをかわして打つスキルを身につける
・スパイクミスを減らす
チームが勝つためには、スパイク決定率ではなくスパイク効果率を高くすることが重要です。
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