ジャンプサーブの打ち方をマスターしよう!ポイントは4つのコツ?
ジャンプサーブ(ジャンピングサーブ)は、バレーボールで唯一の個人技であるサーブの中でも、最も破壊力のある花形サーブです。ジャンプサーブをマスターして実際に試合で得点を取るためには、ポイントを押さえた練習が必要になります。今回はジャンプサーブが上達する打ち方のコツ、練習のポイントをご紹介します。
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公式ライター Activel_director
ジャンプサーブとは?
ジャンプサーブは、ボールスピードと破壊力を武器にするサーブで、難易度はやや高めとなります。ネットギリギリをフルパワーで通過させるには、ある程度の体力とスパイクのスキルをマスターすることが必須となります。
しかし、最近では小中学生からジャンプサーブを打つ選手も増えています。ジャンプサーブの正しい打ち方を習得して、相手コートに突き刺さるようなジャンプサーブを武器にしましょう。
ジャンプサーブの特徴
レセプションのときにレシーバーの予測より手前に落ちるのが特徴で、エンドラインギリギリでインするケースも多くなっています。
Ⓐの軌道がジャンプサーブの正しい軌道で、ただ力任せに打つだけでは青のⒷのようにコートのエンドラインを越してしまいます。そして、緑のⒻは普通のフローターサーブ(ジャンピングフローターサーブ)の軌道です。
フローターサーブは無回転でボールを変化させる、ジャンプサーブはドライブ回転をかけてスピードと威力をつけるのが特徴となります。
ジャンプサーブの基本の打ち方
ジャンプサーブの打ち方の基本
トスを投げるとほぼ同時に1歩目を踏み出し、2歩目で重心を下げてジャンピングの体勢に入ります。そして両手を振り上げながら、前方に高くジャンプして最高点でボールを捉えて強く打ち込みます。
力を充分にボールに伝えるためには、動作の1つ1つにコツがありますので、正しい練習を重ねてフォームを安定させることが重要です。
ジャンプサーブを上手に打つ4つのコツとは?
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ここではその中でも最も押さえておきたい4つのコツをご紹介していきます。これらは、ジャンプサーブを武器にするための必須条件でもあり、ただのジャンピングからのスパイクサーブは、実はレシーバーにとって最もレセプションしやすいサーブになってしまうからです。
後ほど練習方法もご紹介していきますので、まずはこの4つのコツを理解して練習に臨んでください。
①トスを安定させる
特にジャンプサーブは、助走してジャンプするという動作のあとにボールを打ちますので、トスが乱れるとボールを強く打つことができません。サーブのトスをミスすると、タイミングが合わずに空振りに近い状態になることもあります。
まずは、自分が一番打ちやすい高さ、エンドラインよりやや後方にトスを上げる練習から始めましょう。このとき、ボールを上げる手は右でも左でも自分がやりやすい方で構いません。両手で上げる選手もいますので、色々試してみて一番打ちやすいトスを上げる方法を見つけましょう。
②ボールから目を離さない
レシーブ・ブロックなどの際にも、ボールを見つつ周りの選手の動きや相手コートも見るというスキルが必要で、それができる選手とできない選手とではパフォーマンスに大きな差ができてしまうのです。
しかし、サーブはバレーボールの中で唯一の個人競技なので、打つ前に相手コートを確認した後は、ボールに集中することができます。トスを上げてからボールヒットまで、ボールから目を離さずに正しいミートを心がけましょう。
③ボールにドライブ回転をかける
ただ力任せに打つと、ほぼ100%相手コートのエンドラインを割ってしまいます。ボールを打った瞬間からネットの辺りまでの軌道は一緒ですが、ドライブ回転をかけることによってボールが相手コートの奥に落ちるのです。
ドライブ回転をかけるには、手首のスナップをきかせて、打つ瞬間に手を巻き込むように振りぬくのがコツです。普通のフローターサーブはボールに回転をかけずに軌道を変化させるのですが、ジャンプサーブはほぼ直線的に早く強いボールを打つことが目的となります。
④一連の動作をスムーズに行う
トスミスをすると助走の幅や速さで修正しなければならず、力強いサーブを打つことができなくなります。トスが安定していれば、助走からジャンプそしてバックスイングした腕と体の力が充分にボールに伝わるという良い流れを作ることができます。
ジャンプサーブで威力のあるボールを打つためには、助走からボールヒットまでの一連の動作をスムーズに行い、自然にボールに力が加わるようにしていきましょう。
ジャンプサーブが上達する練習方法
バレーボール ジャンプサーブ 打ち方 の練習を始める時に気をつける事は?
強く早いサーブをいかに高確率で入れることができるか、それがジャンプサーブの役割です。レシーバーがボールの正面に入ったとしても、オーバーハンド・アンダーハンドでもレシーブするのが難しいのがジャンプサーブの特徴といえます。
ジャンプサーブを上達させるための練習方法をご紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
①スパイクの打ち方の基本をマスターする
もう一つ、スパイクと同様に高く上がったトスをミートする技術も大切です。正しい手の形やボールにジャストミートするタイミングなども、スパイク練習と並行して行ってください。
これは基礎の基礎ですので、マスターさえすれば意識しなくてもボールの中心を叩くことができるようになります。
②トスアップだけのトレーニングをする
まずはトスアップだけの練習をしてみましょう。基本的には、助走開始地点から前方に投げ上げ、エンドラインよりやや後ろに最高点がくるのが理想的です。トスを上げる手は、右手でも左手でも、また両手でもいいので、色々試してみて一番上げやすい方法を見つけてください。
エンドラインよりやや内側のコート内にタオルなどの目印になるようなものを置いて、そこに落下するようにトスだけの練習をするのも効果的な方法です。常に同じ高さで、その位置にボールが落ちるように練習していきましょう。
③自分が打ちやすいトスを見つける
しかも、セッターがあげるトスの場合はレシーブの状態など色々な条件が重なりますが、ジャンプサーブのトスは静止状態から自分が投げるので、自分が打ちやすいトスを上げることができるのです。
低めのトスに合わせて助走からボールヒットまでを早くするか、高いトスにゆっくりとタイミングを合わせるか、自分が一番打ちやすい形を見つけていきましょう。
④ジャンプをしないで打つ
ジャンプをしないで打つときには正しいミートができるのに、ジャンプするとうまく行かない場合は、トスの位置を調整することによって修正していくことができます。
またこの練習は、手首のスナップを効かせてドライブ回転をつける方法を体得する効果的な方法でもあります。スパイクを打つときと同様、バックスイングの時に肘をしっかりと引いているかなど、フォームにも気をつけながら練習していきましょう。
⑤助走の距離と歩幅を把握する
体育館というのは、サービスエリアや天井の高さが一定ではありません。いつも練習している体育館でこのラインのあたりから助走を開始すればいい、という覚え方ではなく、エンドラインから普通の歩幅で何歩の場所から助走を始めるというように、どこの体育館でのプレーに応用できるように助走開始の位置を定めることが必須です。
そうしておけば、どこの体育館でも、環境に惑わされずにいつものサーブを打つことができます。
⑥体幹を鍛えて空中動作を安定させる
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そのためにはどんなに疲れている時でも正しいフォームで打つことができるように、体幹を鍛えておく必要があります。体幹を鍛えるためにはたくさんの方法がありますが、スキマ時間やテレビを見ながらでもできる効果的な方法もありますので、パフォーマンス向上のために生活に取り入れてみてください。
⑦相手コートの奥を狙う
レセプションをする選手の正面にボールがいかないようにコントロールするよりも、強く破壊力のある早いボールを叩きこむ、それがジャンプサーブの一番の目的です。
実際にジャンプサーブを打つときは、相手コートの奥を狙うのですがも、しっかりとドライブ回転をかけて相手コートのエンドラインを割らないようにするという意識も必要です。この場合、右利きなら右側に位置を取って、相手コート対角線上のコースを狙うがベストであり、最もレシーブしにくいサーブにもなります。
バレーボールのジャンプサーブが上手く打てない原因とは?
いくつかのケースの対処法をご紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
ジャンプサーブがアウトになる場合
この記事の初めにある図を見ていただくとわかりますが、ドライブ回転をかけずに力まかせに打つと、青線のⒷの軌道になってしまい、相手コートをオーバーしてしまうのです。
これがスパイクとジャンプサーブの打ち方の大きな違いであり、難しさでもあります。正しいフォームで手首のスナップを効かせて巻き込むように打つことを心がけて練習して修正していきましょう。
トスに回転を加えるとドライブ回転がかけやすいので、トスアップも工夫してみましょう。
ジャンプサーブがネットにかかる場合
まず、トスが低い場合。自分が打ちやすいと思ってもトスが低すぎると打点が低くなり、サーブの軌道も低くなってネットにかかってしまいます。トスを高くするなどして、高い位置でボールを捉えるようにしていきましょう。
正しい位置(高い位置)でボールを打っているのにネットにかかる場合は、スパイクと同じように下に打ちつけていると思われます。ジャンプサーブはやや上方に打ち出して手首のスナップをきかせて振りぬくということを忘れずに、正しい手の感覚を覚えていくことが重要です。
ジャンプサーブに威力がない場合
助走からジャンプまでは基本通り正しくできていても、ボールをミートするときに手のひらではなく指のあたりに当たっている、または手首に近い場所で打っていると、力は正しく伝わりません。
手のひらの正しい位置でミートすると「バシッ」と良い音がしますが、他の場所だと良い音が出ません。打った時の音もミートの良し悪しを判断する基準になりますので、そのあたりも参考にしてください。
肩に負担を感じる場合
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かぶり打ちとは、ボールを捉える位置が自分の斜め前でなく、真上またはもっと後ろでボールを打ってしまうことをいいます。スパイクでもジャンプサーブでも、真上でボールを捉えた場合、強く打てば打つほど肩周辺の筋肉に負担がかかります。
この打ち方が癖になってしまうと肩の故障の原因にもなってしまうので、常に自分の前、アゴを上げすぎないで上目づかいでボールを見ることができる位置でボールを捉える練習を重ねてフォームを改善していきましょう。
肩や肩甲骨周りの柔軟性も重要になりますので、ストレッチなどを日常的に行って怪我や故障を防止することも大切です。
ジャンプサーブを実際の試合で活かすポイント
「このサーブが入らなければ試合に負ける」という状況の時に、思い切ってジャンプサーブを打つことはとても難しく、強いメンタルが必要になります。「これだけ練習をしたのだから大丈夫」という自信も欠くことができません。
ジャンプサーブの決定率が低く自信が持てない場合は、フローターサーブなど確実に入れていくサーブも練習しておくことをおすすめします。これは、試合に勝つための大切な作戦の一つです。その場の状況によってサーブを使い分けることによって、ジャンプサーブはより強力な武器となります。
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