バレーボールの副審とは?どんな役割で知っておくべきルールを解説
バレーボールの副審の役割は主審のアシストが基本ですが、時間の管理やゲームを正しくスムースに進行させる重要な責務を負っています。小学生・ママさんバレーから国際試合まで、主審とともに副審の仕事が遂行されないと試合は成立しません。審判は常に公正で冷静に試合を運ぶことが求められます。
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公式ライター Activel_director
バレーボールの副審とは?
主審は主にサーブ許可の吹笛やジャッジをおこないますが、副審はローテーションの確認やメンバーチェンジなど、試合を正しく進行させるために動きます。
副審の立ち位置は、主審が上る審判台の逆側の支柱のところになります。
副審の役割
具体的には5つの事柄があります。
・メンバー表やローテーションのチェック
・タイムアウトやセット間の合図と時間の管理
・主審から見えにくい場所のタッチネットやパッシングセンターラインの確認
・記録員と連携して、吹笛許可を主審に合図
・両チームのベンチの動きに気を配り、タイムアウトやメンバーチェンジのアピールに対応
主審との違い
いかなる場合でも、主審のジャッジは絶対的なものであり、主審と副審の判断が違った場合は主審が決定する権限を持ちます。
基本的に副審は、反則があったことジェスチャーで主審に伝えますが、主審が笛を吹くかは主審の判断にゆだねられます。
バレーボールの副審のやり方
主審は審判台の上からラリー中の進行を担当しますが、副審の主な仕事は記録員と連携して両チームのベンチをチェックしながら試合全体の流れを見ることと時間の管理です。
試合開始前
副審は公式練習の間に、提出されたラインアップシートやメンバー表を確認することも大事です。選手が着用しているユニフォームに違反がないかのチェックや、ベンチに入る監督やコーチの人数の確認もおこないます。
試合開始
ミスがないと判断した後、主審にチェック完了の合図を送って、初めにサーブを打つ選手にボールを送ります。
セット間
セット開始のときには、副審は記録員の合図をうけて笛を吹き、両チームの選手はエンドラインに速やかに整列します。試合開始時と同様にスターティングポジションの確認も必須です。
試合終了
選手たちがコートから出たら、副審は記録員と記録にミスがないか最終確認をしてキャプテンからサインをもらい、副審の仕事も終わります。
試合間
試合が行われていない間も、副審はメンバー表やラインアップシートにミスがないか確かめるなど、試合を公正に進行させるために必要な確認作業をしています。
バレーボールの副審のルールとジェスチャー
小学生バレー審判 副審のポジショニング
副審のジェスチャーは主審と同じです。副審はラリー中のフォルトに対して主審が出したジェスチャーに追随してハンドシグナルをおこなうのが鉄則で、決して主審より先にジェスチャーを出して吹笛してはいけません。
副審が吹笛する場面
笛を吹くときは、主審や選手全員に聞こえるように大きな音ではっきりとアピールすることが必要です。
ポジショナルフォルト | レセプション側の選手が既定のポジションにいなかった場合 |
---|---|
パッシングザセンターライン | 相手コートやネット下の空間に侵入した場合 |
タッチネット | ネットの下方に触れた場合と副審側のアンテナに触れた場合 |
タイムアウト | ベンチがタイムアウトを要求した場合 |
メンバーチェンジ | ベンチが選手交代を要求した場合 |
マーカー外通過 | ボールが副審側のマーカーの外を通過した場合 |
副審がしてはいけないこと
主審が明らかにジャッジミスをしたと思われた場合だけ、副審は主審台に向かって駆け寄り告げることは可能です。最終的な判断は常に主審に任されますが、副審は自分の見える範囲でのジャッジをジェスチャーで主審に伝えることが大切です。
副審のジェスチャー
バレーボールの審判ハンドシグナル・ジェチャーのやり方
タイムアウト | 片手を体の前に立て、反対の手のひらを上に置いてTの字を作る |
---|---|
T字を作った後に、タイムを要求したチームを指す | |
コートチェンジ | 左の腕を前から後ろに、右の腕を後ろから前に入れ替える |
選手交代 | 両腕を体の前で回す |
ポジショナルフォルト | 人差し指を立てて下に向け、かき回すように円を描く |
タッチネット | ネットにさわった側のネットに触れる |
パッシングザセンターライン | 片手でセンターラインの中央を指す |
ワンタッチ | 片手を立て、反対の手で指先をサッとこする |
バレーボールの副審の道具
ホイッスルには短管と長管の2種類があり、同じフロアで何面ものコートを使って試合をする場合に、選手が聞き間違えないために隣同士で別の笛を使用します。ホイッスルは吹きやすく、大きな音が出るものを選びましょう。
腕時計は、タイムアウトの時間などを計る審判の必須アイテムです。試合途中で時計が止まらないように、あらかじめメンテしておくことが望まれます。
バレーボールの副審は重要な仕事
副審は両チームの監督やコーチに気を配って、タイムアウトのサインなどを見逃してはいけませんが、クレーム対応などの会話は禁止されています。試合のジャッジを公明正大にするためには、個人的な会話は不要という考えがあります。
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