ゴールキーパーのコツや基本的な練習方法【サッカーポジション】
サッカーのゴールキーパーになるために必要な、ゴールキーパーの基本的なルールや役割、基本的な動き等を解説しています。また、サッカーのゴールキーパーを務めるにあたって、その基本的な練習方法と実際にゴールキーパーでプレーする際のコツも一緒に紹介しています。
Writer
公式ライター Activel_director
ゴールキーパーはサッカーでは特別なポジション
手が使えるただ一つのポジション
ゴールキーパーはサッカーにおける他のポジションとは違い、ゴールを守ることが主であることから、その動きが比較的少なくなっています。
そのため、サッカーのゴールキーパーは身体的な負担が少なく、また、相手選手のシュートコースを読むなどといった経験やコツも必要なことから、40歳代の始め頃まで現役でプレーするという選手も多くいます。
サッカーが生まれたときから存在するポジション
その一方、このようなルール改訂や戦術的変化によって消えていったポジションもあるのですが、ゴールキーパーというポジションはサッカーの規則やルールが確立された時から、現在まで変わらず存在し続けています。
サッカーにおけるゴールキーパーの主な規定
サッカーのゴールキーパーの基本的な規定のルール
また、サッカーのゴールキーパーは、チームの他のプレーヤーと異なる色のユニフォームを着用するようにルール上で義務付けられています。これは、サッカーのゴールキーパーが他のフィールドプレーヤーやレフェリーと見分けが付かなくなるということを防ぐねらいがあります。
サッカーのゴールキーパーの反則と不正行為
ただし、一度バウンドさせたボールをもう一度保持した場合は、完全にボールを離したとは見なされないため、ルール上は反則になりません。さらに、バックパスで味方のフィールドプレーヤーから返されたボールを手で触れることはできません。
味方のフィールドプレーヤーが頭、胸、ひざ等でボールを返してきた場合、サッカーのゴールキーパーはルール上、手で触れることができます。
これらのルールはサッカーのゴールキーパー独特のルールとなっています。練習時からこれらのルールを意識し、慣れておくことが実際の試合時に落ち着いてプレーできるコツです。
サッカーのゴールキーパーのルール改訂
サッカーのゴールキーパーが手を使える範囲
サッカーのゴールキーパーがボールを手で扱うことができる範囲は、自陣のペナルティエリア内のみと制限されるようにルールが改訂されました。このルール改訂により、サッカーの試合の中でのゴールキーパーの動きもペナルティエリア内での動きが中心となっていきます。
サッカーのゴールキーパーのバックパスへの対応
このルール改訂により、前述のサッカーのゴールキーパーの反則行為にもあった、味方のフィールドプレーヤーから意図的に足でバックパスされたボールを手で扱うことができなくなりました。このルール改訂によって、ゴールキーパーはフィールドプレーヤーのような足でボールを扱う技術も求められるようになりました。
また、バックパスを逸らして失点するという事の無いように、ゴールから外れてバックパスを貰うといった動きもゴールキーパーに必要となっています。
サッカーのゴールキーパーに求められる役割と能力
サッカーのゴールキーパーの役割
次に、チームの最後尾のポジションであることから、チーム全体の動きを見ることができるため、チーム全体へ動きの指示を出す役割もあります。
さらに、サッカーのゴールキーパーはボール保持後はチームの攻撃の起点となることから、ロングパス等を味方のフィールドプレーヤーへ送る役割もあります。サッカーのゴールキーパーの基本的な役割としては、この3つが挙げられます。
サッカーのゴールキーパーに必要な能力
これらの能力は、シュートに対して瞬時に動き、反応するために必要な能力です。
また、サッカーのゴールキーパーの主戦場であるゴール前のエリアは、相手側の選手と競り合ったりして混戦状態となることが多くあります。そのため、競り合いに負けないための身体の頑丈さ、フィジカルの強靭さも必要となります。
さらに、このような競り合い等のハイボールを処理するために、サッカーのゴールキーパーは身長が高い方が有利であると一般的にはいわれています。近年では、バックパスのルール改訂により、ボールを足で扱う技術も求められるようになってきました。
サッカーのゴールキーパーに求められる動き
ゴールキーパーの基本的な動きとしては、まず、味方が相手陣地に攻めている場合はポジショニングを高くし、空いたスペースを埋める動きがあります。次に、サイドのエリアから攻め込まれた場合には、ゴールの近いサイドであるニアサイドに素早く動き、シュートコースを狭めるように動きます。相手選手と1対1の状況になった場合には、身体を最後まで倒さないようにし、ボールから目を離さないようにするのがコツです。これらがサッカーのゴールキーパーの基本的な動きであり、どんな状況においても一番失点のリスクを減らせるような動きをできるということが、一流のサッカーのゴールキーパーの証でもあります。
サッカーのゴールキーパーの基本的な練習方法
サッカーのゴールキーパーの基本姿勢
腕は意外と重いため、常に前に出しておくと、疲れて試合の後半の大事な場面で捕球態勢に入るのが遅れてしまうといったことも考えられます。そのため、腕は上げすぎず、手もあまり前に出さないようにすることが余計な疲労を防ぐコツです。
また、手の平を完全に相手に見せるような状態だと、ゴロの捕球態勢にスムーズに移ることができません。そのため、手は指先が少しだけ上向く程度に構えるようにしましょう。
このような基本姿勢を練習時から意識するようにし、自然とこの基本姿勢になれるようにすることが、サッカーのゴールキーパーのセービングの動きをスムーズにするコツです。
ゴロの捕球練習
このように、まず足で壁を作って後ろに逸らさないようにすることが、落ち着いてゴロのボールを捕球することができるコツです。
この基本姿勢を作る動きを繰り返し練習することにより、ゴロのボールを捕球するときには、自然とこの基本姿勢が作れるようにすることがゴロのボールを確実に捕球するコツです。
グラウンダーのキャッチング練習~基礎編~
浮き球の捕球練習
このような失点を防ぐコツとして、ボールの勢いを手だけではなく、体全体で吸収することが必要となります。そのためには、練習時から肘を軽く曲げてボールの勢いを吸収するようにし、前かがみの姿勢を基本として、体が後ろに反らないように心がけるようにしましょう。
練習方法は、まずシュート練習の際にゴールキーパーの背中の後ろに誰かを立たせます。そして、背中から10cmほどの場所に手を置いてもらい、背中が後ろの手に触れないようにシュートのキャッチング練習をするという練習方法があります。
キャッチング練習~サカイクGK練習メニュー~
ポジショニング練習
キャッチング練習~ポジショニング①~
サッカーのゴールキーパーのとるべき基本ポジションは、ボールを起点に両ゴールポストを結んだ三角形の中心ということになります。練習時から常にこのポジションを取るように意識し、相手選手の動き等に合わせてポジションをすぐに修正できるようにしなければなりません。
そのための練習方法としては、シュート練習においてキッカーが正面、右、左とランダムにいろいろな角度にずれてシュートを打ち、その動きにゴールキーパーが自分のポジションを修正するという練習方法があります。
サッカーのゴールキーパーは、キッカーがシュートを打つ時には、前述の基本ポジションに常にポジショニングしているようにすることが上達するコツです。
キャッチング練習~ポジショニング②~
サッカーのゴールキーパーのコツ
バランスよく立つ
したがって、サッカーのゴールキーパーはいつでも重心が左右どちらかに偏らないように良いバランスで立つことが、このような失点を防ぐためのコツとなります。
サッカーのゴールキーパーは、走る、跳ぶ、蹴る、倒れる、起き上がる等、基本動作の種類が豊富です。そのため、これらの動作を相手の状況に影響されずにスムーズに行うためにも、バランスよく立つことは重要なコツです。
このバランス力を高めるコツとしては、バランスパッドを使った練習や片足ジャンプといった練習を行うことが良いでしょう。
タイミングよく準備する
その準備として、例えば、前述のゴールキーパーの基本ポジションに動き、シュートを打つタイミングに動きを合わせ、例えば右足を出すというのであれば、どれぐらい身体を沈ませておくかといった準備を行います。この準備を的確に行うという事が、ゴールキーパーがセービングを行う上で重要なコツです。
ただし、このコツは考えて行っていてはシュートのスピードに間に合いません。練習で繰り返しセービングすることで、無意識にできるようになるものです。そのため、すぐに身につくコツではありませんので、注意しましょう。
強いメンタルを持ったゴールキーパーになるコツ
このような強いメンタルを引き出すコツとして「自分のプレーでチームを勝たせるんだ。」という強い意志を持って試合に臨むということが必要です。
また、チームとしてはゴールキーパーの失点につながるミスを非難するのではなく、ゴールキーパーの活躍で勝った試合ではしっかりとねぎらうということが、サッカーのゴールキーパーが育つ環境をつくるために必要なコツといえるでしょう。
地道にコツを実践し、練習の一つ一つのセービングを大切にすることから始めてみましょう。
商品やサービスを紹介いたします記事の内容は、必ずしもそれらの効能・効果を保証するものではございません。
商品やサービスのご購入・ご利用に関して、当メディア運営者は一切の責任を負いません。