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PKのルールとは?改正もあったルールを含めてわかりやすく解説

PKのルールとは?改正もあったルールを含めてわかりやすく解説

PKはボールの置く位置やボールから離れる選手の距離、ゴールキーパーが動くタイミング、キックフェイントの禁止など細かいルールがあります。また、PKにはゴールキーパーにもキッカーにもコツやセオリーがあり、技術的、論理的に成功確率を高めることができます。

2023.02.08 サッカー

PK(ペナルティーキック)とは?

武蔵小杉ライフ はつしも on Instagram: “天皇杯・湘南ベルマーレ戦の知念慶選手のペナルティキック。落ち着いてゴール右に決めました。 #川崎フロンターレ #知念慶 #ペナルティキック #天皇杯 #武蔵小杉 #武蔵小杉ライフ #等々力陸上競技場” (107248)

サッカーのPKは、ペナルティーエリア内で犯された特定の反則行為に対し、反則を行った選手の属するチーム側に与えられる罰則です。(PK=ペナルティーキック)

ペナルティキックは、キッカーとゴールキーパーが一対一の状態でゴールまで12ヤード(約10.97メートル)の地点にボールを置いて行われるルールです。

ペナルティキックは統計的に70%の確率で成功するといわれています。
PK戦では先行が有利というデータがあり、後攻の2番目、3番目のキッカーの成功率が低いです。PK戦ではキャプテンはコイントスで勝った時は選考を選ぶのが賢明な判断です。
また、PK戦ではキーパーがセーブしたこぼれ球をシュートすることはできません。

PKになるときの条件

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PKになる時のルールは、画像の白で囲ったエリアで、守備側がファウルをとられたときです。

ペナルティーエリア外で直接フリーキックに該当するファウルがペナルティエリア内でとられたときにはPKとなります。間接フリーキックに該当するファウルだったときは、ペナルティーエリア内での間接フリーキックとなるルールです。

PKのルール

シンプルに見えるPKですが、細かいルールが複数存在しますので解説していきます。

ボールを置く位置

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PKのとき、ボールはゴールラインまで12ヤード(約10.97メートル)の距離にあるペナルティーマークに設置します。

ペナルティマークには、ボールが少しでも上から見た時にかかっていればルール上問題ありません。そのため、ペナルティマークより多少前にボールを置くことが一般的です。

PKのキックまでの流れとルール

AFCチャンピオンズリーグ サンフレッチェ広島 トリックPK

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PKを開始する笛が鳴ったあとの基本ルールは3つあります。

・キッカーは前にボールを蹴らなければならない。

・一度ボールに触れたキッカーは、他のプレーヤーにボールが触れるまで再びボールに触れてはならない。

・ボールが蹴られた瞬間にインプレーとなる。


このルールの抜け目をついたトリックPKも存在します。動画はサンフレッチェ広島のトリックPKでこの3つの条件を満たしているので、ルール上問題なく得点は認められています。

キッカー以外の選手のポジション

PK時にキッカー以外は相手選手、味方選手関係なく、ボールから9.15m離れるルールがあります。

キッカーの視野に入って邪魔をすることを防ぐためにペナルティマークの真横より前方にポジションを取ることも禁止されています。
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そのため赤色の場所にはルール上キックのタイミングまで入ることはできません。ペナルティアークと呼ばれる半円はキッカーから他の選手が9.15m離れるために存在します。

キックの瞬間までペナルティーエリアに入ってはいけない

ペナルティキックの瞬間の前にペナルティーエリア内に攻撃側の選手が入った場合は、キックが成功した場合は蹴り直しとなります。
逆に守備側の選手がペナルティーエリア内に先に入った場合にキックが失敗した場合も蹴り直しとなります。

キッカーはフェイント禁止

主審家本謎のPK蹴り直し判定、にもかかわらず冷静に再度決める俊輔!

ペナルティーキックでキッカーはフェイントをすることは禁止されています。意図的なキックフェイントは警告となります。

キックのタイミングを遅らせる程度は、認められますが、完全にキックモーションの動きが止まった場合は、やり直しとなります。
動画は中村俊輔選手がキックモーションが止まったとして蹴り直しとなった珍しい場面です。
実況、解説の人はルール理解していませんが、中村俊輔選手はルールが分かっているので、審判に指をさして、細かいよというアピールをしています。
確かに細かいですが、キックモーションが助走で一瞬止まっていますので、審判のジャッジは正しいです。

ゴールキーパーのポジションに関しての新ルール

2019年3月のPKに関する改正ルールを紹介します。

ボールが蹴られるとき、守備側チームのゴールキーパーは、少なくとも片足の一部をゴールラインに触れさせているか、ゴールラインの上に位置させていなければなりません。

かかとは片足を浮いていたとしても、ゴールライン上に残している必要があります。
これらの条件を満たさずにセーブしても蹴り直しとなります。また、ゴールラインの後ろに位置することはできません。

PKのコツ

シンプルなルールのPKは奥が深く、コツがあります。間違いなくいえることは、PKは運だけではありません。
PKには、精神的、論理的、技術的に確率を高める方法があります。

プレッシャーに打ち勝つコツ

【公式】ゴール動画:都倉 賢(札幌)90+5分 北海道コンサドーレ札幌vsサガン鳥栖 明治安田生命J1リーグ 第28節 2018/9/29

PKでは審判の笛が鳴ってすぐに助走をスタートした選手、助走が短い選手は成功率が低いというデータがあります。

・助走を長くするとゴールキーパーはタイミングが合いにくく、精神的な主導権を握る
・審判ではなく自分の間、タイミングで気持ちを高めてから蹴る


この2つを意識することでPKの成功率は上がります。動画は実際に、この方法で成功率を上げた都倉賢選手のPKです。
青森山田高校は、キッカーが審判ではなく自分の間、タイミングで気持ちを高めてから蹴るために笛が鳴ってから深呼吸を数回してから蹴ることを徹底しています。
巌流島の戦いで宮本武蔵が遅れて到着する作戦と同じです。

サイドを狙う場合

PKでサイドを狙う場合は、ゴールポストに近いところにしましょう。

キーパーが取りにくいボールは、低いまたは高いボールとなり、成功率が高いです。一番成功率が低いのは、キーパーの肩の高さとなります。

高いボールは、ゴールの上部に外れるリスクがあるので、低くて強いボールでサイドネットを狙うのがPKのセオリーです。

真ん中を狙う場合

祝2014年W杯出場 日本 vs オーストラリア 本田圭佑 同点PKブラジル大会最終予選

ペナルティキックではゴールキーパーの意表を突いて真ん中に蹴る場合もあります。真ん中に蹴る時には、高いボールを意識する必要があります。

なぜなら横に飛んだゴールキーパーの足が低いボールなら届いてしまうからです。2014年W杯出場を決めた本田圭佑選手のPKも低いボールなら止められていました。
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PKを止めるコツ

ゴールキーパーがPKを止めるときも、蹴るときと同様に運だけではなく、コツや、セオリーがあります。

プレッシャーに打ち勝つコツ

六反勇治、人生を変えたPK

ゴールキーパーがプレッシャーに打ち勝つコツは、すぐにゴールライン上に立たないことです。

審判はキッカー、ゴールキーパーの両方の準備ができてから笛を吹きます。ゴールキーパーは十分に時間をかけて集中力を高めてキッカーを焦らせてから、自分のタイミングでゴールライン上に立つと、キーパーの間合いでPKが行われるので、精神的に優位に立ちます。

また、事前にキッカーが過去にどのコースに蹴ったかという情報をスタッフからもらっておくことも有効で、とくにPK戦では勝敗を左右する大きな要因となります。

上方向と真ん中は捨てた方が良い理由

ゴールキーパーはペナルティキックではゴールの上方向と真ん中へのシュートは捨てた方が良いです。

上方向を狙ったシュートを止めるのは困難ですし、上に外すこともありますので、肩から下を意識するべきです。

真ん中のシュートに対しては足で止めることができる可能性があるので、左右どちらに飛んでも止める可能性が残されていてわざわざ意識する必要はありません。ペナルティキックではゴールキーパーは左右の甘いコースを止めることがセオリーです。

ゴールキーパーの動きを見て蹴る方法の是非

遠藤保仁PK集 実況付き

遠藤保仁選手のコロコロPKが有名ですが、ゴールキーパーの動きを見ながら蹴る選手もいます。この方法が効果的かどうかは本人の能力次第です。

遠藤保仁選手はゴールキーパーの膝を見て、普通に逆に蹴ると種明かししていますが、フェイントもせず相手のゴールキーパーの逆にボールを転がします。

PK戦でもゴールキーパーの集中力を途切れさせるほど、淡々と決めますが、これは遠藤保仁選手ぐらいしかできない芸当です。結局、ペナルティキックは自分の能力にあった方法を確立することが成功率を高めるといえます。

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