スロージョギングの効果!ポイントは走り方と速度【ダイエットにも効く】
スロージョギングの効果を解説!走り方と速度がとても重要なスロージョギング。ダイエットに効果的な時間や距離は?スロージョギングは本当に痩せる?ジョギングやランニングと何が違うの?スロージョギングに関する疑問にお答えします!
Writer
公式ライター 真秀美
スロージョギングの効果・走り方を解説!
「ランニングは続ける自身がない…」
「膝や腰に負担の少ない運動がしたい」
そんな方におすすめの運動がスロージョギングです。スロージョギングは体力に自信がない方でも無理なく続けられる有酸素運動です。2009年からNHKなどのテレビで特集されるようになったスロージョギング。今回は、その効果と走り方について解説していきます!また、スロージョギングでダイエットをするときのポイントもご紹介していきます。
スロージョギングとは?
ヒトが走り出すスピードは一般に時速6㎞近辺と言われ、これくらいのペースで走れば「ジョギング」に分類されます。しかし、現代人の生活では体を積極的に動かす機会が減り、全体的に体力が低下していきています。そのため、ジョギングのペースでさえも「きつい」と感じる人も少なくありません。
スロージョギングは、歩くペースと変わらないゆっくりとした速さで行う運動ですが、走り方を変えることでウォーキングよりも高い運動効果を得ることができるのです。
スロージョギングの5つの効果
それでは、スロージョギングの代表的な5つの効果を見ていきましょう。
スロージョギングの効果①
体脂肪燃焼
運動には様々な種類がありますが、「有酸素運動」「無酸素運動」の大きく2つに分けることができます。
長時間にわたって継続的に、軽~中強度の負荷をかけて行う運動です。酸素を十分に取り込むことで糖質や脂肪を燃焼させ、エネルギーを生み出します。
有酸素運動の例
・ウォーキング
・ジョギング
・サイクリング
・水泳
・エアロビクス など
<無酸素運動>
短時間で行う高負荷の運動です。エネルギー源には、筋肉に貯めておいたグリコーゲン(糖質)が使われます。
無酸素運動の例
・筋力トレーニング
・ダッシュ など
身体を動かすエネルギー源として使われるのは、主に脂肪と糖質です。糖質の方がエネルギーに変換されるスピードが速いため、無酸素運動のような激しい運動では糖質を多く使い、有酸素運動のような軽い運動では脂肪が多く使われます。有酸素運動であるスロージョギングでは体脂肪燃焼の効果が期待でき、ダイエットに適した運動と言えます。
スロージョギングの効果②
生活習慣病予防
体脂肪には「内臓脂肪」と「皮下脂肪」の2種類があります。
<内臓脂肪>
お腹の内臓周りに溜まりやすい脂肪です。内臓の位置を正常に保ち、クッションとして内臓を保護します。女性よりも男性につきやすい体脂肪です。
<皮下脂肪>
皮膚の下に溜まる脂肪で、皮膚の上から指でつまむことができます。保温効果により体温を調節し、外部からの衝撃を和らげるクッション効果もあります。男性よりも女性につきやすい体脂肪です。
内臓脂肪は皮下脂肪に比べて「溜まりやすく減りやすい」という特徴があります。
スロージョギングはウォーキングよりも強度が高く、ランニングよりも足腰への負担が少ないため、健康を維持するために適した運動と言えるでしょう。
スロージョギングの効果③
免疫力アップ
人の生命活動を司る神経に自律神経があります。自律神経には、緊張やストレス時に優位になる「交感神経」と、休息やリラックス状態で優位になる「副交感神経」があります。そして、互いがシーソーのように交互に働くことで体や心のバランスを保っています。ストレスを多く感じる人は交感神経が優位になり、自律神経が乱れてきます。すると、不眠や慢性疲労などにより免疫力が低下し、風邪やインフルエンザなどにかかりやすくなってしまうのです。
スロージョギングの効果④
膝痛・腰痛の緩和
スロージョギングは、通常のジョギングとは走り方が異なります。詳しい走り方は後に説明しますが「かかとで着地しないこと」がポイントになります。
体重が標準よりも多い人は、その分ジョギング時の膝や腰への負担も多くなります。しかし、スロージョギングの走り方では「足の指のつけ根」で着地するため、足や膝への衝撃が約3分の1に軽減されます。そのため、体に負担なく運動することができるのです。
スロージョギングの効果⑤
精神の安定
・セロトニンの分泌
・GABAの分泌
・継続が自信となる
セロトニンは別名「幸せホルモン」とも呼ばれ、不安感や緊張感を晴らす効果があります。セロトニンはスロージョギングのように一定のテンポで行う「リズム運動」で分泌が促進されると言われています。また、脳の視床下部からガンマアミノ酸(GABA) という神経伝達物質も分泌促進され、沈んだ気持ちやストレスを晴らす効果があります。
スロージョギングは運動強度が「高すぎず低すぎない」ため、しばらく運動から離れていた方でも始めやすく、達成感も感じられる運動です。運動の継続が自信となり、メンタルの向上にも繋がるでしょう。
スロージョギングの走り方4つのポイント
スロージョギングの効果的な走り方①背筋をまっすぐキープ
背筋をまっすぐ伸ばすことで足が持ち上げやすくなります。目線は遠くを見据え、あごは軽く引きましょう。あごを引きすぎると猫背になりやすいので注意しましょう。
やや前傾姿勢になると、無理なく自然に前へ進むことができます。足を前に踏み出そうとする意識が和らぐため、疲労が溜まりにくくなります。
スロージョギングの効果的な走り方②肘は軽く曲げて自然に
スロージョギングでは歩幅は小さく、小刻みにジャンプするイメージの走り方です。そのため、腕振りを強く意識する必要はありません。肘は90度くらいに曲げて、体側に沿わせましょう。手は軽く握って拳を作り、リラックスした状態で走りましょう。
スロージョギングの効果的な走り方③かかとで着地しない
「つま先」や「指先」ではなく「足の付け根」です。その場でジャンプした時に、初めに床に着くところが正しい着地ポイントです。安全かつ効果的に走るために重要なので、しっかりと着地ポイントを把握しておきましょう。
スロージョギングの効果的な走り方④歩幅は小さくリズミカルに
ポンポンポンと小刻みなリズムで軽快に動き、進むペースはゆっくりになるよう調整しましょう。
足の運びは、両足それぞれから前方に向かう2本の平行ラインの上を進むイメージで走ります。綱渡りをするような1本ラインを進もうとすると、骨盤にひねりが加わり膝に負担がかかってしまいます。
スロージョギングの効果的な速度
様々な有酸素運動の速度と心拍数
ウォーキング
速度 時速4~6㎞
心拍数 最大心拍数の50~60%
ジョギング
速度 時速6~9㎞
心拍数 最大心拍数の60~70%
ランニング
速度 時速9㎞以上
心拍数 最大心拍数の70~80%
スロージョギングは、ウォーキングと同じくらいの速度なので時速4~6㎞(1分間で60㎝~1m進む速さ)が目安になります。運動強度はウォーキングよりも少し高くなるので、最大心拍数60%を目安とすると良いでしょう。
スロージョギングの時間と距離の目安
スロージョギングは1分間に60㎝~1mの距離を進むペースなので、距離に換算すると20分で12m~20m、30分で18m~30mの距離が目安です。とても短い距離ではありますが、スロージョギングの走り方では、ウォーキングに比べて約1.6倍のカロリーを消耗すると言われています。家に6~8畳の部屋があれば3~3.5mの距離を片道で走ることができるため、おおよそ3往復で20mの距離、5往復で30mの距離をスロージョギングで走ることができます。
スロージョギングは痩せる運動?
運動強度を表す単位にMETs(メッツ)という単位があります(2006年に厚生労働省が策定)。安静時を1METsとした時に、何倍のエネルギーを消費するかを表しています。速度によって運動強度に幅はありますが、ウォーキングは3~5METs、ランニングは8.3~10.5METsとされています。
スロージョギングは4~6METsに推定でき、これらを基に消費カロリーを比較していきましょう。
ウォーキングとの比較
METsを用いた消費カロリーの計算式
消費カロリー(kcal)=METs×時間×1.05×体重(㎏)
ウォーキング30分間のカロリー
3~5METs×0.5(時間)×1.05×55(㎏)=87~144kcal
スロージョギング30分間のカロリー
4~6METs×0.5(時間)×1.05×55(㎏)=116~173kcal
普通歩行が3METsと言われているので、最大で約1.6倍のカロリー消費量となります。ウォーキングよりも痩せる運動と言えるでしょう。
ランニングとの比較
8.3~10.5METs×0.5(時間)×1.05×55(㎏)=240~303kcal
ランニングと比較すると、スロージョギングの消費カロリーは約2分の1となります。ランニングよりは痩せる効果は低いですが、ウォーキングよりは痩せる効果の高い運動と言えます。
スロージョギングダイエットの効果を上げる3つのポイント
ここからは、スロージョギングのダイエット効果を最大限に発揮させるためのポイントを3つご紹介していきます。
効果的なダイエット①短時間×毎日
もちろん、むくみ改善・便秘解消などの影響から体重には変化が現れるはずですが、憎き体脂肪を減らすには1ヶ月~3ヶ月間スロージョギングダイエットを毎日継続する必要があるのです。
週3回程度だと倍の期間がかかってしまうので、モチベーションの維持が困難になります。スロージョギングは屋内でもできる運動なので、雨の日でも家でできる点も魅力的です。
効果的なダイエット②食事にも配慮
基礎代謝量:生命維持に最低限必要な1日のエネルギー量です。これを下回る食事が続くと、筋肉量の低下や体調不良に繋がります。
摂取エネルギー量:食事から摂取するエネルギー量です。過剰に摂取すると体脂肪の蓄積に繋がります。
消費エネルギー量:日常生活や運動で消費するエネルギー量です。ついてしまった体脂肪を落とすには、消費エネルギー量を多くする必要があります。
適正なエネルギー摂取量の目安は、以下の式で計算できます。
「運動しているのに痩せない」「食べていないのに痩せない」と感じる方は、無意識的に摂取カロリーが消費カロリーを上回ってる可能性があります。食事や運動の記録をつけ、自分自身の痩せない理由を洗い出すことが、痩せるための第一歩になります。
効果的なダイエット③習慣化する
スロージョギングのような有酸素運動には、血行改善・便秘改善などの嬉しい効果がたくさんあります。スロージョギングを習慣化すれば、使っていなかった筋肉が目覚め、むくみなどの悩みからも解放されることでしょう。「痩せる生活」を習慣化し、乱さないように気をつけましょう。
効果的なダイエット④適切なウェアを選ぶ
何を選んでいいかわからない・・・ジャージ上下で走るのはちょっと…という初心者ランナー から 大活躍間違いなしの定番セットがこちらです。
ナイキ製のセットで買えるランニングウエアの定番でシンプルなアイテムだからコーデも自由自在です。実際しっかりしたものを買うことで、ジョギングウェアが一式揃うと、「走ろう!」と不思議と思えます。
最初のアイテムとしてはもちろん、ランニングのコーディネートに悩みがちな中級ランナーにもオススメの逸品で、 毎日のトレーニングから大会にも使えます。
スロージョギングは健康効果の高い運動
スロージョギングダイエットで効果的に痩せるためには、できるだけ毎日続けること・食べ過ぎないこと・生活習慣に取り入れることの3つが大切です。 初めは走り方と速度だけに集中し、時間や距離は後から調節していきましょう。
正しい走り方を意識し、ニコニコペースでスロージョギングを楽しみましょう。
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