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猛打賞とは?プロ野球の歴代記録とともに野球用語を解説!

猛打賞とは?プロ野球の歴代記録とともに野球用語を解説!

猛打賞とは日本のプロ野球特有の記録であり、1試合で3安打以上を記録した選手に贈られる個人賞です。マルチヒットやサイクルヒットとは達成に必要な安打数や種類に違いがあります。猛打賞は選手の活躍を示す指標であり、歴代の猛打賞記録の上位を占めているのは球史に名を残す名選手達です。

2023.01.03 野球

猛打賞とは?

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猛打賞とは、1試合に3安打以上を記録した選手に贈られる個人賞のことであり、日本のプロ野球特有の制度です。猛打賞は賞品の有無に関係なく1試合3安打以上することを呼ぶことが多く、試合で活躍した選手を称える目安で一般的に使われています。

猛打賞の賞品は球場別で決められていて、達成すると球場内に選手へ表彰と贈られる賞品がアナウンスされます

猛打賞の成り立ち

猛打賞の成り立ちは、1949年に日本野球連盟の職員を務めていた清岡卓行氏の発案で制定されたことによります。清岡氏は詩人・作家でもあり、小説・アカシヤの大連で芥川賞を受賞したことでも知られています。

活躍をした選手をスポンサー企業が賞品を贈呈する基準を設けたところから始まった猛打賞ですが、今では3安打以上した状態を意味することが一般的で、メディアによる報道でも選手の活躍を伝える目安で使われています

猛打賞でもらえる賞品

猛打賞でもらえる賞品は試合が開催される球場で違いがあり、スポンサー企業が提供をしています。詳しい賞品の内容は球場内にアナウンスされ、過去には清涼飲料水から商品券、腕時計セットがありました。

プロ野球では主催球団や球場、スポンサーが複数の賞を用意し、試合を盛り上げています。代表的な賞は5つです。

・ファインプレー賞
・ツーベース賞
・スリーベース賞
・ダブルプレー賞
・ホームラン賞

猛打賞とマルチヒット・サイクルヒットとの違い

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猛打賞とマルチヒット・サイクルヒットとの違いは1試合に放った安打数と安打の種類です。同じ複数安打でもマルチヒットは打った安打数に違いがあり、サイクルヒットは安打の内容が問われているため、猛打賞と一緒に理解しておくとさらに野球を楽しく観戦できます。

特に、サイクルヒットは猛打賞・マルチヒットと比べて難易度が高く、長いプロ野球の歴史の中でも達成した人が少ない珍しい記録です。

猛打賞とマルチヒットの違い

マルチヒットは2安打以上の複数安打を意味する言葉で、猛打賞との違いは達成に必要な安打数です。猛打賞は日本の野球特有の個人賞であり、メジャーリーグをはじめとした世界の野球界ではマルチヒットが選手の活躍を示す指標で使われます。

日本の野球では、複数安打することを固め打ちと呼んでいましたが、メジャーリーグを観戦する機会が増えたことで2安打以上することをマルチヒットと呼ぶことが一般化されています

猛打賞とサイクルヒットの違い

猛打賞とサイクルヒットの違いは記録を達成する条件が打った安打の本数ではなく、内容で決められていることです。サイクルヒットは1試合で1塁打、2塁打、3塁打、本塁打の4種類のヒットを打つことが条件で、順番や連続の条件は特に含まれていません。

日本のプロ野球では2021年までに69人がサイクルヒットを達成し、メジャーリーグでは2019年に大谷翔平選手が日本人では初めて達成しています。

猛打賞の歴代記録ランキング10人

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猛打賞の歴代記録ランキングのトップ10に入る選手は、通算3085本を誇る1位の張本勲選手を筆頭にいずれもプロ野球の歴史に残る強打者達です。ランキング10位に入った全員が名球会の条件である通算2000本安打を成し遂げていることからも、猛打賞を重ねることが生涯の安打成績に影響することが分かります。

ジャイアンツの坂本勇人選手は2021年現在で唯一の現役選手であり、今後も記録を伸ばすことが期待されます
順位 名前 猛打賞の回数 通算安打数
1位 張本勲 251回 3085本
2位 川上哲治 194回 2351本
3位 長嶋茂雄 186回 2471本
4位 野村克也 180回 2901本
5位 福本豊 178回 2543本
松井稼頭央 2090本
7位 立浪和義 175回 2480本
8位 王貞治 171回 2786本
9位 広瀬叔功 169回 2157本
10位 小笠原道大 167回 2120本
坂本勇人 2041本・2021年5月現在

猛打賞にまつわる記録

猛打賞にまつわる記録には、最多受賞だけでなく、1シーズンの回数や最年長記録があります。1シーズンの猛打賞記録上位の打者は達成した年の最多安打賞や首位打者を獲得する活躍をし、最年長の落合博満氏と谷繫元信氏の2人も球史に名を残す名選手です。

メジャーリーグでの成績を合わせた数字の参考記録に目を向けると日米で活躍したイチロー選手の偉大さが浮き彫りになります

1シーズンでの猛打賞記録

1シーズンでの猛打賞記録の歴代1位は、2010年の西岡剛選手と2015年の秋山翔吾選手が記録した27回です。
イチロー選手は2001年にメジャーリーグに移籍したため、シーズン130試合での回数であり、他の選手は公式戦が140試合になった2001年以降の記録になります。
順位 選手名 猛打賞の回数
達成した年
試合数
1位 西岡剛 27 2010年 144
1位 秋山翔吾 27 2015年 143
3位 イチロー 26 1996年 130
4位 アレックス・ラミレス 24 2007年 144
4位 マット・マートン 24 2010年 144

最年長猛打賞記録

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2021年現在での日本プロ野球の猛打賞最年長記録保持者は、パ・リーグの44歳5ヵ月の落合博満氏とセ・リーグでは44歳4ヵ月の谷繁元信氏の2人です。落合氏は3度の三冠王を達成した強打者で、監督でも中日ドラゴンズを4度のリーグ優勝と1度の日本一に導いています。谷繁氏は通算で2108安打を放ち、横浜と中日の2つのチームで日本一を経験している歴代最高の捕手の1人です。

参考記録

猛打賞に関係している参考記録で真っ先に挙げられる記録は、日本が世界に誇るヒットメーカーであるイチロー選手の成績です。イチロー選手の日本での成績にメジャーリーグで1試合に3安打以上した回数を加えると通算379回を数え、プロ野球歴代1位を大きく上回る数字になります。

日本プロ野球の1シーズンマルチヒット最多記録はパ・リーグではイチロー選手の69回、セ・リーグでは青木宣親選手の68回です。

猛打賞はヒットメーカー達の勲章

猛打賞は日本のプロ野球界にのみ存在する賞であり、1試合に3安打以上の活躍をした強打者に与えられる個人賞の1つです。猛打賞の最多受賞記録者には2000本安打を記録した日本プロ野球界の歴史に名を刻んできた強打者達がずらりと並んでいます。

日本を代表するヒットメーカーにとって、猛打賞を達成することは自分のチームの勝利の貢献した証しとなる大きな勲章といえます。

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