ピッチャー(投手)の役割と求められる能力とは?【野球のポジション】
ピッチャーの一番の役割はバッターを抑えることです。ピッチャーの能力がチームの勝敗を大きく左右してしまうほど野球のポジションの中で大切な役割を果たします。同時に9人目の野手でもあり、守備面でもバント処理やベースカバーなど大切な役割があります。ピッチャーに求められる能力には、コントール・肩の強さ・土台となる下半身の強さがあげられます。
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公式ライター Activel_director
野球のピッチャーとは?
ピッチャーの投球がチームの勝敗を大きく左右するといっても過言ではないぐらい野球では重要なポジションです。
ピッチャーは投げるばかりではなく、9人目の野手としてゴロをさばいたり、ベースカバーに入ったりと内野の連携をスムーズに行うための役割も果たしています。
ピッチャーのポジション
主な役割は、バッターを三振や凡打に抑えることです。9人目の野手としての役割もあるので、バントやゴロなどの処理や塁が空いてしまった時のカバーリングを行うことも重要な役割となります。
ピッチャーの役割
先発
近代の野球では、ピッチャーの分業制が確立されていて、先発ピッチャーは6回以上を投げて、自責点を3点以内に抑えると良い投球だったと評価される基準になっています。
先発ピッチャーが勝利投手の権利を得るのも最低5回は投球することが必要となります。
中継ぎ
クローザー
特に、失点を許されない状況で登板することが多く、球が速い、特別な変化球を投げられるなどの能力の高いピッチャーが任されることが多いポジションです。
ベースカバー
打球などのボールの行方やランナーの有無でピッチャーのベースカバーの役割が変わってきます。アウトを取れるのを取れなかったり、無駄にランナーを進めてしまうのを防ぐためにピッチャーには状況を把握して的確に動くことが求められます。
バント処理
バントを処理するときは、ピッチャーは捕球後に後ろに向きを変えて、しかも早く投げなければランナーをアウトにすることが出来ないため、確実かつ素早し動作が求められます。
牽制球
その他にも、牽制をすることで、バッターがバントの構えをしてしまい、相手のサインプレーを見破ることに繋がったり、守備側が一息つくために牽制球をしたりなど試合の展開や流れを変える効果もある重要なプレーの一つです。
ピッチャーに必要な能力
・コントロール
・肩の強さ
・強い下半身
コントロール
コントロールが良いピッチャーの利点は以下の3点です。
・打者を打ち取る可能性が高くなる。
・フォアボールが減り、少ない球数で試合を進めることができる。
・守備のリズムにも良い影響を与える。
このようにコントロールの良いピッチャーの方が、球に少々力がなくてもバッターを抑える確率が高くなり、試合を有利に進めるピッチングができます。
肩の強さ
下半身の強さ
ピッチャーのフォーム・投げ方について
ピッチャーの投球フォームは大きく分けて3種類あります。
・オーバースロー
・サイドスロー
・アンダースロー
ピッチングフォームはボールを放す腕の位置が違いますが、球速、コントロール、投げやすい変化球が変わってきます。
投球時の構え方
ピッチャーは状況によって、投球動作を変えるのはもちろんですが、コントロールが付きにくいときや体力の消耗によってスタイルを使い分けることもあります。
投げ方①オーバーハンドスロー
オーバースローはストレートの速度が出やすいこと、フォークボールやカーブなどボールに縦回転を与える変化球が投げやすいのが特徴です。
その反面、他の投げ方に比べて肩や肘に負担がかかりやすい点とコントロールが付きにくいというデメリットがあります。
投げ方②サイドスロー
サイドスローはオーバースローと比べてコントロールが安定しやすい投球フォームであるといえます。デメリットとしては重力や遠心力を利用しにくい分、力のあるボールは投げにくい点が挙げられます。
投げ方③アンダースロー
アンダースローの最大の特徴はアンダースローのピッチャーが少ないことです。そのため、バッターにとっては慣れていない打ちにくい軌道になります。
しかし、球速は出しにくく、アンダースローで安定したボールを投げるには、強靭な下半身と柔軟性が求められる習得が難しいフォームといえます。
右利きと左利きの違い
ピッチャーに求められる球種、変化球
ピッチャーが主に投げる変化球を曲がる方向別に分けると、以下のようになります。
・カーブ・シンカー系
・スライダー・シュート系
・フォーク系
大きく曲がる変化球や小さく曲がってタイミングをずらすなど、ピッチャーは習得した変化球を使いわけて、バッターを打ち取る手段としています。
変化球①カーブ・シンカー
シンカーはカーブと逆方向、利き腕側の方向へ沈むように変化するのが特徴の変化球です。カーブとシンカーではカーブの方が変化量が大きく、投げ方もカーブは比較的初心者でも投げやすい球種といわれています。
変化球②スライダー・シュート
左右逆方向へ曲がるスライダーとシュートですが、スライダーは回転のかけ方の違いで縦方向への変化があったり、カーブのように斜めに変化させるピッチャーもいます。シュートは空振りをとる変化球というよりも、速く変化させることでバッターを詰まらせたり、ファールを打たせるのに有効な変化球になります。
変化球③フォーク
ストレートと同じ軌道から急激に縦に落ちるので、バッターの空振りを誘いやすく三振を取りやすいのが特徴です。しかし、その変化ゆえ暴投やキャッチャーが後ろに逸らしやすいリスクのある変化球ともいえます。
投手の投げ方による球種の違い
サイドスローやアンダースローは横への変化球が投げやすく、スライダーやシュート、シンカーなどは大きく変化する変化球となりやすい特徴があります。しかし、フォークのように縦の変化球は投げにくいフォームになります。
左利きの投手が投げる球種
ピッチャーの練習方法
ピッチャーの基本的な練習で重要なことは3つあります。
・シャドーピッチング
・肩甲骨・股関節周囲のストレッチ
・下半身・体幹の筋力強化
どれも故障を防ぎ、安定したピッチングを行うためには欠かせない練習になります。
シャドーピッチング
方法としては、タオルを持ってボールを投げる感覚で素振りのようにピッチングを行います。タオルを持つ理由は、肩や肘を傷めずに力の入れ具合やリリースポイントを意識することが出来るからです。
ピッチングフォームを確認しながら行うために鏡の前で行ったり、前方の離れたところに椅子を置き目印にするのも良い練習になります。
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肩甲骨・股関節周囲のストレッチ
肩甲骨周りのストレッチは、腕の運動を伴いながら行うのが基本です。腕を肩の高さよりも上で動かすことで肩甲骨も一緒に動くので、腕を回しながら肩甲骨を意識すると効果的に行うことができます。手を後ろで組むことで、左右の肩甲骨が近づき周りの筋肉のストレッチになります。
股関節では、特に膝が外を向く回旋の要素と、足を後ろに伸ばすことによる股関節の前の筋肉のストレッチを重点的に行います。
下半身・体幹を中心とした筋力強化
下半身の筋力強化で代表的なのはランジがあります。片脚を大きく前方に出して身体を沈ませるようにしながら重心を移動します。また、スクワットも下半身強化に大きな効果があります。
体幹の筋力強化で代表的なのはプランクと呼ばれるもので、うつ伏せから両肘とつま先で身体を支え、お腹を身体に引き寄せるようにして、約20秒間保持します。
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ピッチャーのマウンドの知識
ピッチャーマウンドの高さ
ピッチャープレートの大きさ
少年軟球は縦13cm、横51cmです。それ以外のプロ野球や社会人・高校野球などは縦15.2cm・横60.9cmと定められています。
キャッチャーまでの距離
ピッチャーに関係するルール
準備投球
危険球
バッターの頭部付近のボールは危険なので、故意でなくても審判は危険球と判断し、ピッチャーは即退場となるケースがあります。たとえ頭部に当たっても緩い変化球で危険な球ではないと審判が判断したら、警告が発せられます。
牽制
そのため、ピッチャーは首だけを動かしてランナーの動きを確認することになります。ただし、ピッチャープレートから軸足を離すと、グローブと肩を動かしても良いことになっています。
ボーク
ピッチャーに関係するボークは全部で12種類あります。捕手に関するボークは1種類です。ボークはランナーがいる場合のみに適用されます。ボークが適用された場合、全てのランナーが次の塁にいけるようになります。
振り逃げ
投手交代
先発ピッチャーを選ぶのはもちろん大事ですが、次のピッチャーを誰に任せるかは試合の流れや状況を考えて行う必要があるので、試合の勝ち負けに大きく左右することもあります。
交代のルール
ピッチャーのグローブ
グローブの規定
この改定により投手用のグローブは本体カラーと異なるカラーを白色と灰色以外であれば、ヘリ革と革紐などに使用することが可能になりますが、本体カラーは1色のみとなるのでピッチャーのグローブを選ぶときには注意が必要です。
ピッチャー・投手の役割まとめ
ピッチャーを目指すには、ピッチングフォームや変化球を習得し、自分のスタイルを確立していくことが必要です。また、ピッチャーに関する特有のルールも多く存在するので、ルールを理解することが必要です。さらに、故障をせずに十分なパフォーマンスを発揮するためにも必要な要素を理解し、基礎的な訓練を継続していくことが欠かせないでしょう。
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