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ワインドアップとは?ノーワインドアップ・セットポジション・クイックモーションとの違いを解説

ワインドアップとは?ノーワインドアップ・セットポジション・クイックモーションとの違いを解説

ワインドアップとはピッチャーの投球モーションのことです。一般的にワインドアップは腕を頭の上に振りかぶりながら投げるフォームでバッターに威圧感を与えられます。他にも投球モーションにはセットポジションやクリックモーションなどがあり、特徴や使用する場面が異なります。

2021.12.16 野球

ワインドアップとは?

yuta18_dice-k on Instagram: “日本球界から、消えようとしているワインドアップ。絶滅危惧種。 投手のフォームがカッコいい象徴だった。特に松坂大輔、斉藤和巳のワインドアップは本当に綺麗でカッコ良かった。 確かに無駄な動きではあるんだよな。けど観てる方はカッコ良かった。…” (130495)

ワインドアップとは野球のピッチャーの投球動作の一種です。ワインドアップで投げるピッチャーは本格派と呼ばれ、ボールの球威を使って相手バッターを打ち取ります。

ワインドアップは投球モーションがかっこいいことから人気のピッチングフォームですが、メリットとデメリットがあります。投球モーションは自分の投球スタイルに合ったものを選ぶ必要があるため、ワインドアップの特徴を理解することが大切です。

ワインドアップの意味

ワインドアップには2つの意味があります。

・腕を振りかぶる一連の動作
・足を巻き上げる動作


腕を振りかぶる動作はワインドアップの代名詞とも言える動作です。一方、足を巻き上げる動作とは軸足の後ろから踏み込み足を巻き上げるように動かすことを指します。

ワインドアップは腕だけでなく足の動き方も関係しています。野球中継ではワインドアップの解説されないため、意味を知っておくだけで野球の見方が変わることでしょう。

ワインドアップポジション

ワインドアップポジションとはピッチャーが腕を振りかぶりながら投球を行う時の姿勢です。

【ワインドアップボジション】
・軸足は投球板に触れる
・逆足は投球板の上または後方につく


ワインドアップポジションでは軸足が投球板に触れることが重要です。踏み込み足は軸足と並行または、軸足の後方につきます。

ワインドアップで投球する場合はルールで定められたワインドアップポジションを取らなければ、投球することができません。

ワインドアップモーション

ワインドアップモーション【投手編】

ワインドアップモーションは腕を振りかぶりながら投球します。

【ワインドアップモーション】
①両脇を締め、大きく振りかぶる
②足を上げ、軸足に体重を乗せる
③体重移動と体の回転でボールに力を伝える
④ボールのリリース時は指先で回転をかける
⑤リリース後は前足に体重を乗せる


ワインドアップモーションでは腕を振りかぶるため、体重移動が難しいです。安定した投球は投げるまでの動きをスムーズに行うことが重要です。

ワインドアップのメリット・デメリット

@denkiti01 on Instagram: “【2019.6.28横浜スタジアム】ワインドアップは縦に撮りたい派かも(^ ^) #carp #大瀬良大地 #ワインドアップ #横で撮るか縦で撮るか #いつも悩む” (132407)

ワインドアップにはメリットとデメリットがあります。

【メリット】
・球威が上がる
・威圧感が増す

【デメリット】
・体がぶれてしまう
・球種がバレやすい


ワインドアップは体の反動が大きいため、ボールに強い力を伝えられます。振りかぶる動作は体を大きく見せ、バッターに威圧感を与えます。

デメリットは動作が大きいため体のバランスが取りづらいです。ワインドアップはフォームを固定しないと球種がバレてしまいます。

ワインドアップとノーワインドアップの違い

かずぅ🍖🎹 on Instagram: “増井浩俊vol.2球辞苑で絶滅危惧種とまで言われたワインドアップ#オリックスバファローズ#増井浩俊#ワインドアップ” (130496)

ワインドアップとノーワインドアップの違いは腕の動かし方です。ワインドアップは腕を大きく上げ振りかぶりながら投球します。一方ノーワインドアップは腕を振りかぶらない投球モーションです。

ワインドアップとノーワインドアップは投球モーションに大きな変化はないのですが、ワインドアップとは異なる特徴があります。ノーワインドアップはワインドアップと比較をすることでメリット、デメリットが理解できるでしょう。
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ノーワインドアップのポジション

ノーワインドアップポジションとはピッチャーが腕を振りかぶらずに投球を行う時の姿勢です。

【ノーワインドアップポジション】
・軸足は投球板に触れる
・逆足は投球板の上または後方につく


ノーワインドアップポジションでは軸足を投球板に触れる必要があります。踏み込み足は軸足と並行または、軸足よりも後方につくことが可能です。ノーワインドアップポジションで気をつけるポイントはワインドアップポジションと同じです。

ノーワインドアップのモーション

ノーワインドアップ投法

ノーワインドアップモーションは腕を振りかぶらない投球動作です。

【ノーワインドアップモーション】
①両腕は胸のあたりに置く
②足を上げ、軸足に体重を乗せる
③体重移動と体の回転でボールに力を伝える
④ボールのリリース時は指先で回転をかける
⑤リリース後は前足に体重を乗せる

一連の投球動作は腕の動き方以外、ワインドアップモーションと同じです。ノーワインドアップは腕を大きく振りかぶらないため、体重移動が簡単です。

ノーワインドアップのメリット・デメリット

nasuuu on Instagram: “2019.9.15スガコバちゃんの日。#菅野智之#読売巨人軍#読売ジャイアンツ#阪神戦#東京ドーム” (132409)

ノーワインドアップにはメリットとデメリットがあります。

【メリット】
・フォームが固定しやすい
・体がぶれにくい

【デメリット】
・威圧感がない
・球威が落ちる


ノーワインドアップは投球動作がコンパクトなため、コントロールが安定します。デメリットは体を大きく使えないため、ボールの勢いや威圧感が欠けます。

ノーワインドアップは体重移動がうまくできない人や制球力に自信がない人におすすめの投球モーションでしょう。

ワインドアップと比較

腕の動き 投球板の踏み方 ピッチングスタイル
ワインドアップ 振りかぶる 同じ 本格派
ノーワインドアップ  振りかぶらない 同じ 技巧派
ワインドアップとノーワインドアップは腕の動作以外は一緒です。自分に合った投球モーションは投球スタイルや体の大きさによって変わります。

ワインドアップはボールに力を伝えやすいため、速球中心の投球スタイルの人におすすめです。ノーワインドアップは体がぶれずに投球ができるため、コントロールを重視する人におすすめです。投球フォームは1度決めたものに満足するのではなく、体の成長に合わせて改良しましょう。

ワインドアップとセットポジション

なめこのカメラ on Instagram: “猫背なセットポジションも見納めでした #武田勝 #38武田勝 #セットポジション #武田勝ラスト登板 2016-09-30” (130497)

ワインドアップとセットポジションはプレートの踏み方が異なります。プレートの踏み方は正しく行わないと、ボークと判定されるため重要です。

プロ野球界ではワインドアップで投げる選手とセットポジションで投げる投手の割合が変わってきました。ピッチングフォームは時代によって人気が変わります。

野球中継ではピッチャーフォームについて詳しく解説しませんが、投手の投げ方に注目してみるのも新たな楽しみ方の1つです。

ワインドアップのプレートの踏み方

ワインドアップのプレートの踏み方を解説します。

【ポイント】
・胸またはお腹をキャッチャーに向けて立つ
・軸足はプレートに接触させる
・踏み込む足のつく場所は自由

ワインドアップでは踏み込む方の足を自由につけるのが特徴です。踏み込み足は軸足と並行または後方につくことが可能です。体の向きはキャッチャーに対して正面から向かい合うように立ちましょう。ワインドアップはプレートに軸足が触れていないと投球ができません。

セットポジションのプレートの踏み方

セットポジションのプレートの踏み方を解説します。

【ポイント】
・グローブ側の腕をキャッチャーに向けて立つ
・軸足はプレートに接触させる
・踏み込む足はプレートの前につく


セットポジションでは踏み込み足のつき方が制限されます。踏み込み足はプレートよりもホームベース寄りにつく必要があります。体の向きはキャッチャーに対して半身で立ちましょう。セットポジションでは正しくプレートを踏まないとボークになります。

ワインドアップとセットポジションはどっちが主流?

ワインドアップとセットポジションではセットポジションの方が主流です。

【理由】
・投球フォームが安定する
・制球力が安定する
・いつでもクイックモーションができる

セットポジションからの投球はシンプルな動作のため、フォームが安定しボールをコントロールしやすい利点があります。また、投球動作を早くするクイックモーションはランナーがいない場面でも有効なため、常にセットポジションで投げていればいつでも可能です。

ワインドアップの代表選手

Taira Yoshioka on Instagram: “圧巻の投球を披露し続ける辻空投手。ワインドアップから放たれる真っ直ぐは威力抜群。この日も無失点の好投。 #辻空 #投手 #16 #埼玉武蔵ヒートベアーズ  元 #広島カープ  #bcリーグ #独立リーグ #野球 #baseball #sportsphotography…” (130500)

ワインドアップの代表的な選手はコントロールに自信のある技巧派投手が多いです。ワインドアップは体のバランスをとるのが難しく、制球力が乱れてしまう傾向があります。技巧派ピッチャーは速球を武器にしているわけではなく、速球と変化球を組み合わせて打ち取るため、ボールをコントロールできます。

ワインドアップはバッターに威圧感を与えることができるため、球速が遅い選手に有効なピッチングフォームと言えるでしょう。

和田 毅(ソフトバンク)

ゆりかもめ on Instagram: “2019.8.22.#sbhawks #和田毅” (130505)

通算成績(2019時点)
登板数 254試合
勝利数 130勝
勝率 .650
防御率 3.13
ソフトバンクに所属している和田毅投手はアメリカのメジャーリーグでも活躍した選手です。投球スタイルは技巧派で変化球と直球を織り交ぜながらバッターを討ち取っていきます。和田投手は日米通算、250試合以上登板していて防御率が3点台と好成績を残しています。

ワインドアップは体の反動が大きいため、制球力に苦しむ投球モーションです。しかし、和田投手は速球を軸に投球する選手ではないため、ボールが乱れません。

岸 孝之(楽天)

にゃーにゃ on Instagram: “王子はワインドアップを貫いて欲しいし貫くと思う🤴💙これぞピッチャーっていうフォームだしわたしは好きだな〜、今5人しか居ないワインドアップ投手がイーグルスに2人居るのは誇りですな🦅 #球辞苑 #ワインドアップ #ピッチャー #岸孝之 #東北楽天ゴールデンイーグルス…” (130502)

通算成績(2019年時点)
登板数 290試合
勝利数 125勝
勝率 .598
防御率 3.02
楽天に所属している岸孝之投手は長年プロ野球の一線で活躍している先発投手です。投球スタイルは速球と変化球を織り交ぜながらバッターのタイミングを外していきます。3点台前半を記録している防御率は先発として活躍している選手の中でもトップクラスの成績です。

岸投手の投球モーションはシンプルなワインドアップで体に力を込めずに投球します。シンプルな投球モーションは長いイニングを投げる先発投手にとって重要です。

セットポジションの代表選手

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Miwa on Instagram: “おはのり。ただ心静かに過ごしたい。あんなにファイナルに行きたい日々だったのになぁ…楽しかったんだよ。秋花粉が身に染みる季節🍁ご自愛ください…#rakuteneagles #則本昂大 #のりくん #セットポジション #2019シーズンのり” (131015)

セットポジションの代表的な選手は球速に自信のあるピッチャーに多い傾向です。球速が速いことで体の反動をあまり使わないセットポジションで投げても力のこもった投球ができます。

セットポジションは盗塁を阻止したり、バッターのタイミングをずらす効果のあるクイックモーションが使えます。常にセットポジションで投球している選手はランナーがいなくても自由自在にクイックモーションで投げることが可能です。

千賀 滉大(ソフトバンク)

しげ on Instagram: “過去pic(2017年10月)#福岡県 #福岡市 #福岡ソフトバンクホークス #千賀滉大 #ダレカニミセタイケシキ #写真好きな人と繋がりたい #誰かに見せたい風景 #カメラ好きな人と繋がりたい #写真を止めるな #プロ野球 #Nikon #D7100” (130503)

通算成績(2019年時点)
登板数 171試合
勝利数 55勝
勝率 .655
防御率 2.78
ソフトバンクに所属している千賀滉大投手は国際大会でも活躍する日本を代表する先発投手です。投球スタイルは160kmを超える速球と落差のあるフォークボールでバッターを打ち取ります。

千賀投手はプロ入り後、中継ぎ投手として活躍し2016年シーズンから先発として登板しました。先発では4年連続で二桁勝利を記録しています。千賀投手は球速が速いため、コントロールがしやすいセットポジションで投球をしています。

藤川 球児(阪神)

🐯 ⓀⓄⒿⒾ 🐯 on Instagram: “. . 今年のクローザーはやっぱり球児なんかな?? . . むしろ他にいてない!? . . もうしばらく野球無いことを覚悟したから 気持ちを11月のメンタルに戻した!笑 . . . とりあえず今できる事は 自分が感染しない!! 無駄に外に出ない!!! これだけ!! . . .…” (130504)

通算成績(2019年時点)
登板数 766試合
セーブ数 241S
ホールド 162H
防御率 2.02
阪神に所属している藤川球児投手は火の玉ストレートの異名を持つ日本を代表する中継ぎ投手です。投球スタイルは伸びのある速球を武器に配球を組み立てていきます。

藤川投手は750試合を超える登板数でありながら防御率が2点台前半と圧倒的な成績です。藤川投手の特徴は怪我をせず毎年安定した成績を残すことです。セットポジションでの投球は動きがコンパクトなため、怪我の防止や体力の消耗を防ぐ効果があると言えます。

減少傾向にあるワインドアップ

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ワインドアップはバッターに与える威圧感や投球モーションのかっこよさから人気のピッチングフォームでした。しかし、ピッチングフォームは年々簡略化され、シンプルなものが主流となってきました。現在はプロ野球でもワインドアップよりも最初からセットポジションで投げるピッチャーが増えてきました。

元々ワインドアップで投げていた選手もピッチングフォームを改良し、セットポジションに変わった選手もいます。

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