サッカーのシャドーストライカーの役割とは?ポジションの動き方とコツを解説
シャドーとは英語で影を表すshadowでストライカーをつけた言葉で、サッカーのポジション自体にはシャドーストライカーはありません。シャドーストライカーとは、役割やプレーに対して表される言葉です。シャドーストライカーの有名選手は、南野拓実・岡崎慎司・ルイス・スアレスが典型な選手です。
2022.03.15
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サッカー
シャドーストライカーとは?
サッカーのシャドーストライカーとは、動き回って得点を取る役割のことです。シャドーとは英語で影を表すshadowでストライカーをつけた言葉で、シャドーストライカーというポジションはありません。
シャドーストライカーとは、役割やプレーに対して表される言葉です。
シャドーストライカーとは、役割やプレーに対して表される言葉です。
なぜシャドーと呼ばれるのか?
シャドーストライカーと呼ばれる理由は語源の影という言葉の通り、影から出てきて得点を奪うタイプという意味です。
影から出てくるとは、相手ディフェンスのマークを外して視野から消えてパスが出てきた時に現れるということです。
影から出てくるとは、相手ディフェンスのマークを外して視野から消えてパスが出てきた時に現れるということです。
ちなみに、マークを外して視野の外から得点を奪うシャドーストライカーの得点の取り方のことをヨーロッパではゴールを盗むと表現することもあります。
シャドーストライカーの意味
シャドーストライカーの意味合いは、裏へ抜ける動き、おとりになってスペースを作る動きが得意なタイプのストライカーのことです。
シャドーストライカーの他の呼び方としては、シャドーアタッカー、ラインブレイカー、セカンドストライカー、セカンドアタッカー、ムービングストライカーなどといわれます。
シャドーストライカーの他の呼び方としては、シャドーアタッカー、ラインブレイカー、セカンドストライカー、セカンドアタッカー、ムービングストライカーなどといわれます。
シャドーストライカーではないストライカーとは?
シャドーストライカーのタイプではないストライカーは、センターフォワードという呼び方が一般的で他にポストプレーヤー、ボックスストライカー、ロンリーストライカー、電柱ストライカーと呼ばれます。
センターフォワードのストライカーのタイプは動き回らずに中央でボールが来るのを待ったり、ポストプレーと呼ばれる前線で相手を背負ってボールをキープしてパスを展開するプレーを得意とします。
センターフォワードのストライカーのタイプは動き回らずに中央でボールが来るのを待ったり、ポストプレーと呼ばれる前線で相手を背負ってボールをキープしてパスを展開するプレーを得意とします。
シャドーストライカーの役割
シャドーストライカーの役割を紹介していきます。
センターフォワードのサポート役
シャドーストライカーの役割の1つに最前線にいるセンターフォワードが孤立しないように、センターフォワードの周囲をサポートする動きをすることがあげられます。
センターフォワードを追い越したり、近づいたり、サイドに開いたりしてセンターフォワードの周囲を動き回ることがシャドーストライカーの役割の1つとして求められます。
センターフォワードを追い越したり、近づいたり、サイドに開いたりしてセンターフォワードの周囲を動き回ることがシャドーストライカーの役割の1つとして求められます。
3人目の動き出し
シャドーストライカーには3人目の動きが求められます。
3人目の動きとは、ボールを持った選手が2人目。ボールを次にパスされそうな選手が2人目としたときに、2人目にパスが渡る前の一手先を読む動き出し、パスが出てきそうもない選手の意外性のある動き出しのことをいいます。
3人目の動きとは、ボールを持った選手が2人目。ボールを次にパスされそうな選手が2人目としたときに、2人目にパスが渡る前の一手先を読む動き出し、パスが出てきそうもない選手の意外性のある動き出しのことをいいます。
赤のAがドリブルして、Bにパスを出しそうなシーン。
Bにパスが渡る瞬間、守備側の青のディフェンスラインは中央に空いたスペースを作らないために左側にスライドするのが一般的で、Cのマーカーは黄色の円で囲ったスペースが気になります。
Bにパスが渡る瞬間、守備側の青のディフェンスラインは中央に空いたスペースを作らないために左側にスライドするのが一般的で、Cのマーカーは黄色の円で囲ったスペースが気になります。
AからBにパスが渡るシーン。
ボールの移動中には、どうしても青の選手はボールを目で追ってしまいますし、中央のスペースを埋めるために矢印の方向に身体が向いてしまいます。その瞬間にCは青の選手の背中側を回り込む。
ボールの移動中には、どうしても青の選手はボールを目で追ってしまいますし、中央のスペースを埋めるために矢印の方向に身体が向いてしまいます。その瞬間にCは青の選手の背中側を回り込む。
シャドーストライカーが起用されやすいポジション
シャドーストライカーの起用法で最も多いのが、2トップのフォワードでセンターフォワードと組ませるポジションです。
トップ下やワントップツーシャドーのシャドー、ウイング、サイドハーフでもシャドーストライカーは起用されます。
トップ下やワントップツーシャドーのシャドー、ウイング、サイドハーフでもシャドーストライカーは起用されます。
シャドーストライカーの動き方
シャドーストライカーの動き方で重要なことは相手の守備の狙いを崩すことです。
守備の狙いを崩す動き出しは、ついていくか、いかないかの選択をディフェンダーに迫ることができます。相手がどちらを選択しても、対応できない動きになるのがシャドーストライカーの動きの理想です。
守備の狙いを崩す動き出しは、ついていくか、いかないかの選択をディフェンダーに迫ることができます。相手がどちらを選択しても、対応できない動きになるのがシャドーストライカーの動きの理想です。
ゴールから離れる動き
サッカーでゴールから離れる動きはプルアウェイやカットアウトと呼ばれます。中央の選手が一度ゴールから離れる動きを入れることによって相手ディフェンスのマークを混乱させています。
(1)相手の視野から外れること
(2)相手のマークを外す
(3)スペースを作る
これらの効果を得るためにゴールから離れる動きは有効です。
(1)相手の視野から外れること
(2)相手のマークを外す
(3)スペースを作る
これらの効果を得るためにゴールから離れる動きは有効です。
関連記事
ゴールに近づく動き
サッカーでゴールに近づく動きのことをカットイン、飛び出しなどと呼びます。画像では右サイドの選手がセンタリングにファーで合わせる動きをしています。
(1)相手の視野の外から飛び出す
(2)相手のマークを外す
(3)相手を引きつける
これらの効果を得るためにゴールに近づく動きは有効です。
(1)相手の視野の外から飛び出す
(2)相手のマークを外す
(3)相手を引きつける
これらの効果を得るためにゴールに近づく動きは有効です。
マークを引きつける動き
ベルギーの美しすぎるカウンター ロシアw杯 日本のベスト8の夢途絶える。
via www.youtube.com
マークを引きつける動きのことをスペースを作るという意味でスペーシングと呼び、囮になるとも日本ではいわれます。
サッカーロシアワールドカップ日本対ベルギーの決勝点のシーンではワントップのルカク選手が2度連続してマークを引きつけていることが分かります。
サッカーロシアワールドカップ日本対ベルギーの決勝点のシーンではワントップのルカク選手が2度連続してマークを引きつけていることが分かります。
マークを外す動き
柳沢敦 スーパー神ボレー 日本代表 vs イタリア 2001
via www.youtube.com
マークを外す動きのことをスペイン語でDesmarques(デスマルケ)と呼びます。デスマルケにはルプトゥーラ、アポジョの2種類があります。
相手の裏やスペースでボールを受ける事をRuptura(ルプトゥーラ)、相手のマークを外した後に、足元でボールを受ける事をApoyo(アポジョ)とそれぞれ呼びます。
シャドーストライカーの場合はデスマルケのルプトゥーラつまりマークを外してディフェンスラインの裏、スペースを狙う動きが求められます。
相手の裏やスペースでボールを受ける事をRuptura(ルプトゥーラ)、相手のマークを外した後に、足元でボールを受ける事をApoyo(アポジョ)とそれぞれ呼びます。
シャドーストライカーの場合はデスマルケのルプトゥーラつまりマークを外してディフェンスラインの裏、スペースを狙う動きが求められます。
シャドーストライカーの典型的な選手
典型的なシャドーストライカータイプの選手を紹介していきます。
南野拓実
南野拓実選手は、オフザボールの動き出しが素晴らしく、ディフェンスラインの裏のスペースだけではなく中盤のスペースでの動きの質が高く、ライン間でもボールを受けることができる新世代のシャドーストライカーです。
味方選手がシュートを打つ場面で必ずこぼれ球を狙って走っています。
こぼれ球から実際に得点に結びつくのは1年に1回程度ですが、この地味なこぼれ球を逃さない動きは、得点への貪欲さや並外れた運動量がある証拠です。
味方選手がシュートを打つ場面で必ずこぼれ球を狙って走っています。
こぼれ球から実際に得点に結びつくのは1年に1回程度ですが、この地味なこぼれ球を逃さない動きは、得点への貪欲さや並外れた運動量がある証拠です。
岡崎慎司
岡崎慎司選手は滝川第二高校から清水エスパルスに入団したときはフォワードの中の序列で最下位でした。
それでも、走法を改善して運動量を手に入れたことで、持っていたゴール前での動き出しの才能が開花し、得点を量産しています。
レスターシティでは、ツートップを組んで得点王に輝いたバーディー選手の相方としてプレミアリーグ優勝に大きく貢献したシャドーストライカーです。
それでも、走法を改善して運動量を手に入れたことで、持っていたゴール前での動き出しの才能が開花し、得点を量産しています。
レスターシティでは、ツートップを組んで得点王に輝いたバーディー選手の相方としてプレミアリーグ優勝に大きく貢献したシャドーストライカーです。
ルイス・スアレス
ルイス・スアレスは、FCバルセロナでメッシ選手とツートップを組んでいます。
スアレス選手はクロスボールにはニアサイドを常に狙うことで後方のスペースを作り、ディフェンスラインの裏を狙うことでメッシ選手にスペースを作ります。
スアレス選手の凄さは、ただ”おとり”として動いているだけでなくパスが供給されると得点に結びつける決定力があるため、ディフェンダーが警戒を強めた結果として囮となることです。
スアレス選手はクロスボールにはニアサイドを常に狙うことで後方のスペースを作り、ディフェンスラインの裏を狙うことでメッシ選手にスペースを作ります。
スアレス選手の凄さは、ただ”おとり”として動いているだけでなくパスが供給されると得点に結びつける決定力があるため、ディフェンダーが警戒を強めた結果として囮となることです。
シャドーストライカーに求められること
シャドーストライカーは、マークを引きつける動き、マークを外す動きをどちらもできるようになる必要があります。また、ディフェンスラインの裏のスペースと手前のスペースのどちらでもプレーできることが重要です。
理由は、どちらかの役割しかできない選手が役割分担するのと、どちらもできる選手が役割を入れ替えながら役割分担するのとでは、後者の方がレベルが高いからです。
日本代表の大迫選手と南野選手の関係やFCバルセロナのメッシ選手とスアレス選手の関係は、その典型例です。
理由は、どちらかの役割しかできない選手が役割分担するのと、どちらもできる選手が役割を入れ替えながら役割分担するのとでは、後者の方がレベルが高いからです。
日本代表の大迫選手と南野選手の関係やFCバルセロナのメッシ選手とスアレス選手の関係は、その典型例です。
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