オフサイドトラップのやり方とは?日本代表から学ぼう!
オフサイドトラップとは、ディフェンス側が意図的にラインをコントロールして、前がかりになっている相手をオフサイドにかける戦術です。オフサイドトラップのやり方は、味方選手との連携が重要になりますし、タイミングを間違うと一気に失点するので難しい戦術になります。
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公式ライター Activel_director
サッカーのオフサイドトラップとは?
オフサイドとは、攻撃側の選手が守備側の最終の選手よりも相手ゴール前で後ろから出てくるボールを受けることです。簡単に言うならば待ち伏せ禁止となります。この作戦のやり方は、守備側が意図的に相手FWをこの位置に置き去りにすることで、オフサイドを取る方法です。
サッカーの守備戦術の1つ
サッカーの守備における戦術ですから、最終の列やチーム全員の意思疎通と、戦術理解が重要です。この戦術が決まればどんなFWであっても無力化させることができますが、1つタイミングがずれれば失点する可能性もある危険な戦術とも言えます。
意図的にオフサイドを取りに行くやり方
オフサイドとは、相手のFWを守備側の最終の選手が作る列よりも自陣のゴールに近い位置に残してしまえば良いのですが、そのためには、守備陣を統率できる能力が必要です。そして、1人ではなく、ディフェンス全員の意思疎通ができて、タイミングが取れてこそ、意図的にこの作戦が成功するやり方となります。
オフェンスを罠にはめる戦術
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そのためには、最終ラインの上げ下げのタイミングが重要です。ここでポイントとなるのは、最終ライン全体で動きを揃えるプレーになります。一糸乱れぬ動きをすることができれば、フォワードも合わせにくく、相手を罠にはめやすいです。
サッカーIQが求められる戦術
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サッカーのプレーの中でも1番とも言える頭脳的なプレーになりますから、サッカーを深く知ることが必要です。サッカーで守備をするには、本能で危険を察知する力も必要ですし、冷静に状況を判断したり、頭を使ったプレーが必要であったりと多くの能力が求められます。
サッカーのオフサイドトラップのやり方
この作戦のやり方を高めていくには、何度も練習を繰り返してチームとして最終の列の上げ下げを思いのままにできるようになることが重要になります。サッカーがチームプレーであり、さらに面白いところです。
守備側の最終選手を1列に保つこと
しかし、作戦として狙うためには、タイミングよくラインを上げる必要があり、そのためには最終ラインが1つになってく動くことが求められます。普段の練習から守備の最終ラインを作るであろう選手たちは、密にコミュニケーションを取ることで変化の激しい試合中でもオフサイドを狙うことが可能です。
サインを決めて全員が動くこと
サインを決めておいて一気にラインを押し上げる方法は、セットプレーの時に効果を発揮します。流れの中ではなかなかサインを決めて動くことができません。むしろ、サインを見落とすようなことがあればすぐに失点です。セットプレーであれば、リスタートでボールを蹴るタイミングがわかりやすいので、全員が1つになってラインを押し上げれば、FWを置き去りにできます。
オフサイドトラップを主導するリーダーの必要性
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そのためには、この作戦のやり方を理解した優れたディフェンスリーダーが必要です。ディフェンスをまとめ上げることができれば、自然とオフサイドを狙い易くなります。
練習に裏打ちされた戦術
また、セットプレーの時にこの作戦を仕掛けるのであれば、チーム全員の意思疎通ができていることが大切です。そして、連携が取れた動きをしていなければ、なかなか相手を罠にかけることは難しくなります。
ディフェンスライン押上げのタイミング
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また、ディフェンス陣が揃っていなければ、オフサイドトラップを狙うことは不可能です。ディフェンスラインを1本に揃えて、相手キッカーがボールを蹴るために、ボールを見た瞬間に一斉に選手を押し上げることで、この作戦は成功します。
オフサイドトラップはディフェンスの高度な戦術
しかし、狙おうと思えば、1人でもできますが、相手に悟られないようにするには、最終の守備網として、狙いを持って動きを付けていくことが必要です。これが高度な戦術となるのは、最終ラインで仕掛けるプレーであること、相手選手に読まれないようにすることが理由に挙げられます。
サッカーにおける守備戦術の種類
サッカーの守備は非常に頭を使うポジションと言えます。オフェンスは、相手の意表を突くような発想が大事になりますが、ディフェンスは、チームとしての決め事をきちんと守りながら、リスクマネジメントを常に考えポジションを変える必要のある難しいポジションです。
オフサイドトラップをかけるためのチームにおける意思疎通
試合中に「かけるぞ」と声を出すわけにはいきませんので、何かしらの合図が必要になりますが、その時に意思疎通がしっかりとしていれば、アイコンタクトで味方にある程度の気持ちを伝えることができます。アイコンタクトとサインを決めていれば、簡単にこの作戦を仕掛けることが可能です。
プレー中にかけるオフサイドトラップ
しかし、プレー中に仕掛ける事は非常に難しく、連携が取れなければ、即失点に繋がります。常に声をかけて、守備列を上下させながら、前線や中盤の選手にしっかりとプレッシャーをかけてもらうことで、パスの出し手に余裕がなくなった時に、最終の選手を上げることで罠を仕掛ける事が可能です。
リスタートで仕掛けるオフサイドトラップ
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リスタートでこの作戦を実行させるためには、徹底した練習を繰り返す必要もあります。練習をして、選手を上げるタイミングを揃えて、相手のキッカーがボールだけに集中した瞬間に全員で守備網を上げることが重要です。このタイミングが何よりも難しく、主導する選手には、度胸とサッカー眼が求められます。
試合の中で使うタイミングの難しさ
守備の最終列を作る選手たちが常に周りの状況を感じて、「上げろ」の声で全員がその声を信じて一気にラインを上げることが必要です。失敗すれば即失点に繋がるために、非常に難しい戦術となります。
オフサイドトラップのラインの作り方
3人、4人の最終の列を作る選手がお互いの動きを常に意識しておくことで、1列の守備網を作っておくことができます。試合中も練習でもお互いの動きを常に見ておくことが重要です。守備をするの選手は、ボールと自分のマークそして最終の守備網を作る味方の動き全てを見ながらプレーすることになります。
綺麗な1列のラインを作ること
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また、両サイドバックの選手などは、センターバックの動きに合わせながら動くことになります。しかし、自分のマークとの兼ね合いで付いていく場面と、守備陣の動きを揃えて相手をオフサイドに追い込む使い分けが必要です。
ディフェンスリーダーを作り細かな指示を出す
ディフェンスを形作る列では、全ての選手がリーダーとしての自覚を持たなければいけません。
日本代表が見せた高度なオフサイドの戦術
日本代表のオフサイドトラップが非常に高度なものであったのは、もしも、この作戦が失敗に終わった時に、その保険もかけていたことです。完璧に相手を罠にかけることができましたが、失敗した時のために、上げてくるラインと反対に、下がる役割の選手も作っていました。これが、非常に高度なオフサイドトラップであった部分です。
リスタートまでに全員の意思疎通をする
日本代表の絵に描いたようなオフサイドトラップW杯2018
ワールドカップの大舞台で両チームとも熱くなりがちなシチュエーションでしたが、日本代表は落ち着いて作戦を実行しました。これは、全員が冷静にお互いの意思疎通が出来て、チームとして連動できた結果です。
リスクマネジメント
そこで、日本代表では、ディフェンスを上げると同時に、少し前にいた数人の選手がディフェンスの作る列とは逆に下がる動きをしていました。この動きによって、もしもオフサイドがとられなくても、数的不利かもしれませんが、守ることができます。
代表チームでオフサイドトラップをする難しさ
ヨーロッパや南米では、代表チームはサッカー選手の誇りを持って戦っていますが、どうしても寄せ集めのチームになってしまう傾向があります。寄せ集めのチームでは、なかなか一体感のある戦術をこなすことは難しい印象があるので、日本代表の動きは大きな驚きです。
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