バレーボールのルールとは?ゼロから理解できる6人制バレーボール
6人制バレーボールは、1チーム6人でネットを挟んでボールを打ち合います。試合は、サーブから始まって、ボールが落ちたり反則があった場合などに得点が入り、先に25点を取ったチームがセットを獲得します。基本的なバレーボールのルールをわかりやすく説明します。
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公式ライター Activel_director
バレーボールの基本的なルールとは?
サーブを失敗すれば相手チームに得点が入り、サーブ権が移動します。チームがボールを受けそこなった場合や3回以内で相手に返球できなかった場合に相手チームに点数が入ります。
このような流れで先に25点を獲得した方が1セットを獲得します。通常は5セットマッチで試合が行われ、先に3セット取った方のチームが勝利となります。
バレーボールの基本的ルールの特徴とは?
コートにボールを落とすことなく3回以内で相手コートに返さなければなりません。これから解説していくバレーボールのルールは、この事が重要になります。
出場選手とローテーションの登録
後ほどローテーションに関するルールを説明しますが、出場選手は全てこのシートに記載したローテーションや選手交代を行わなくてはなりません。
試合開始のルール
吹笛後8秒以内にサーブを打たないと、遅延行為として反則を取られてしまうので注意しましょう。また、吹笛前に打っても無効になってしまいます。
ラリーポイント制とは?
ラリーポイント制は1999年に採用された制度で、それ以前はサイドアウト制という制度が取られていました。サイドアウト制とは、サーブ権を持っている時のラリーに勝った場合にだけ、サーブ権を持つチームの得点となる制度です。
以前のサイドアウト制では、サーブ権を持たないチームがラリーを制した場合、サーブ権を獲得するだけで得点に変動はありませんでした。15点のポイントマッチではありましたが、どうしても試合に遅延が起こりやすく、現在のラリーポイント制に改定されました。
バレーボールのローテーションのルール
ローテーションに関しても様々なルールがあり、それに伴うフォーメーションの反則があります。守備専門のリベロを登録できるのも、6人制・ローテーション制の特徴です。
ローテーションとは?
サーブは、バックのライトに来た選手①が打ちます。
サーブの時に注意するルールは、ポジショナルフォルトという反則です。このポジショナルフォルトのルールについては後述で解説します。
ポジションの解説
これはあくまでポジションの名称であって、役割としての名称、例えばレフトアタッカー・センタープレーヤーなどとは違います。上図はローテーションによって移動した時にいる場所の名称です。
バレーボールの選手に関するルール
また、バレーボールにはリベロプレーヤーという特殊なポジションが設けられていて、リベロに関しても様々な決まり事があります。リベロプレーヤーはどういう役割でどう動くかのルールも併せて説明していきます。
選手人数のルール
・スターティングメンバー6人
・交代メンバー6人以内(※リベロプレーヤー1人を含みます。)
これはあくまで6人制バレーボールの基本的な規定ですので、その大会によって交代メンバーやリベロの人数など違ってきますので注意してください。
ゲームキャプテンのルール
主将であるチームキャプテンは、チームの代表で、コート内にいる時にはゲームキャプテンを務めますが、チームキャプテンがコート内にいない場合はコート内にいる選手の誰かがゲームキャプテンとなります。
ゲームキャプテンは、選手交代やタイムアウトの要求、そして主審の判定に対して質問等ができる唯一の存在です。
選手交代のルール
1対1の交代を1回と数えるため、2人ずつなら2回選手交代を行ったことになります。また、ピンチサーバーやワンポイントブロッカーなどはすぐにベンチに戻りますが、これもそれぞれ交代数にカウントされます。
スターティングメンバーはベンチに下がった後、同一のセットで一度だけコートに戻ることができますが、自分と交代した選手としか交代できません。
なお、リベロプレーヤーの交代はこの6回には数えず、何度でも交代することが許可されています。
タイムアウトのルール
タイムアウトは監督またはゲームキャプテンが、審判に要求して取ります。必ずしも2回取らなければいけないというわけではありません。タイムアウトの時間は30秒と規定されています。
テクニカルタイムアウトのルール
テクニカルタイムアウトは、どちらかのチームが8点・16点に達した時に自動的に取られるもので、通常のタイムアウトとは違い時間は1分間となります。
リベロプレーヤーとは?
実際には、ミドルブロッカーであるセンタープレーヤーがバックに下がった時に、その選手と交代することが多くなっています。リベロを必ず使わなくてはならない、というルールはありません。
守備専門のリベロの選手がルール上禁止されている行為は以下の通りです。
(1)リベロはサーブを打てない。
(2)アタックラインより前でのトスアップは禁止。
(3)アタックラインより前でのネットの高さ以上での返球・ブロックとみなされる行為の禁止。
バレーボールのルール上の反則とは?
また、反則ごとに主審のジェスチャーがあります。一緒に覚えておくと、どのような反則があったのか一目瞭然となりますので、興味のある方は覚えておきましょう。
ダブルコンタクト・ホールディング
オーバーハンドパスで、左手と右手が違うタイミングでボールに触れた時に多く見られます。現在では、相手から来たボールに初めて触れる選手のアンダーハンドパス、ブロックには適用されません。
審判のジェスチャーは、Vサインのように指2本を立てます。
ホールディング
ボールを掴んで運んだように見えるスパイクや、オーバーパスのときに一旦持ったように見える場合に取られます。審判は手の平を上にして下から上へ上げる動作をします。
タッチネット・オーバーネット
審判は、軽くネットの上をタッチします。
オーバーネット
審判は、ネット上に手をかざすようにします。
※例外
相手のスパイクをブロックするときには、ネットを越えてボールに触っても、オーバーネットを取られません。ただし、相手チームの選手がトスを上げようとする時に、ネットを越えてボールを触ってしまうと妨害行為とみなされオーバーネットの反則になります。
ポジショナルフォルト
サーバーの手からボールが離れる前に、焦って自分のポジションに移動しようとするときに反則を取られます。あまり見ることのない反則ですが、ハイレベルの試合ではたまにあります。
ポジショナルフォルトは、アウトオブポジションともいい、審判は反則のあったチームのコートを指さして円を描くようにします。
また、リベロの交代を間違った時や、本来サーブを打つ選手でない選手がサーブを打ってしまった時も、ポジショナルフォルトとなります。
バックプレーヤーのルール
踏まずにバックアタックのジャンプをして、アタックラインををまたいでフロントゾーンに着地することは反則になりません。また、後衛の選手がフロントゾーンでレシーブをすることも反則にはなりません。
リベロのルール
バックゾーンでジャンプしてオーバーハンドトスを上げ、フロントゾーンに着地するのは反則ではありません。
その他の反則のルール
ネット下のセンターラインを踏み越す反則です。
スパイクやブロックの着地のときに、センターラインに足が触れていればセーフですが、完全に踏み越した場合に反則となります。これは足に限らず手が床についてしまった時も同様です。
【マーカー外通過】
ボールがネット上の両サイドに立てられている紅白のアンテナに触れたり、外側を通過して相手コートに入った場合の反則です。審判はアンテナを指さします。
【フォアヒット】
フォアヒットとは、3回以内に相手にボールを返せない反則です。審判は4本の指を立てます。
バレーボールのルールを理解しよう
また、バレーボールのルールや用語は数年ごとに少しずつ変わります。
例えば、現在のフロントゾーンのことを以前はアタックエリア、また、フォアヒットはオーバータイムスと呼んでいました。他にも呼び方が変わった用語もありますので、常に新しいルールや用語をチェックしていくことも大切です。
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