
バレーボールのファーストテンポとは?アタッカーのタイミングを解説
バレーボールのファーストテンポとは、アタッカーがセッターがトスを上げる前に助走を始めるクイック攻撃のタイミングです。ファーストテンポはバレーボールで最速の攻撃手段で、トスアップと同時に助走を始めるセカンドテンポ、トスアップ後に助走を開始するサードテンポの順となります。
2021.12.16
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バレーボール
バレーボールのテンポとは?
バレーボールのテンポとは、トスが上がった瞬間からアタッカーがスパイクヒットする瞬間までの時間です。テンポは具体的に秒数の定義はなく、セッターのセットアップからスパイカーが助走を開始するまでの時間を基準とします。
バレーボールのテンポには4つの種類があります。
ファーストテンポが最速で、セカンドテンポ・サードテンポの順で遅くなります。マイナステンポはアタッカーのジャンプ後にトスを上げるプレーで、ファーストテンポの進化系です。
バレーボールのテンポには4つの種類があります。
ファーストテンポが最速で、セカンドテンポ・サードテンポの順で遅くなります。マイナステンポはアタッカーのジャンプ後にトスを上げるプレーで、ファーストテンポの進化系です。
バレーボールの4つのテンポ
テンポの種類 | 助走位置 |
---|---|
ファーストテンポ | セッターのセットアップよりも前に助走を開始 |
セカンドテンポ | セッターのトスアップとほぼ同時に助走を開始 |
サードテンポ | セッターのトスアップの後に助走を開始 |
マイナステンポ | セットアップ時点で助走と踏み切りが完了 |
ファーストテンポ
助走のタイミング | セッターのセットアップより前 |
---|---|
トスの種類 | Aクイック,Bクイック |
ファーストテンポとは、スパイカーがセッターのトスアップより前に助走を始めるプレーです。ファーストテンポはトスアップとスパイクヒットの間隔が全てのスパイクで一番短く、ブロックにつかまりにくいメリットがあります。
ファーストテンポのトスは、スパイカーが助走した後にセットアップします。セッターはスパイカーがボールを打つ位置にトスを置く感覚で、セッターのスキルとセンスが必要です。
ファーストテンポのトスは、スパイカーが助走した後にセットアップします。セッターはスパイカーがボールを打つ位置にトスを置く感覚で、セッターのスキルとセンスが必要です。
セカンドテンポ
助走のタイミング | セッターのセットアップとほぼ同時 |
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トスの種類 | Bクイック,Dクイック,短めの平行トス |
セカンドテンポとは、セッターのトスアップとほぼ同時に助走を開始するプレーです。ファーストテンポは打つ選手の動きに合わせてトスを上げますが、セカンドテンポはトスのコースに合わせてアタッカーがタイミングを合わせます。
セカンドテンポはBクイックやコンビ攻撃の中で使われる平行トスに相当し、スパイカーがトスを見てジャンプタイミングを微調整する必要があります。
セカンドテンポはBクイックやコンビ攻撃の中で使われる平行トスに相当し、スパイカーがトスを見てジャンプタイミングを微調整する必要があります。
サードテンポ
助走のタイミング | セッターのセットアップより後 |
---|---|
トスの種類 | オープントス,長めの平行トス,二段トス |
サードテンポとは、セッターや他のプレーヤーがトスを上げた後に助走を始めてスパイクを打つプレーです。通常サードテンポは普通のオープンアタックのタイミングのことを指しますが、トスが短く低いときもトスアップ後に助走を始めればサードテンポのスパイクとなります。
レシーブが乱れてセッター以外の選手が上げるトスを二段トスといいますが、二段トスはサードテンポのタイミングです。
レシーブが乱れてセッター以外の選手が上げるトスを二段トスといいますが、二段トスはサードテンポのタイミングです。
マイナステンポ
助走のタイミング | セッターのセットアップより前に助走とジャンプが完了 |
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トスの種類 | Aクイック,Cクイック |
マイナステンポとは、トスを上げた時点でスパイカーの助走・ジャンプが完了されている状況のプレーです。スパイカーの打点にピンポイントでトスを上げる必要があるため、セッターとスパイカーの連携と高いスキルが要求されます。
ファーストテンポやマイナステンポのスパイクは、ブロックが反応・完成する前にスパイクを打つことを目的とした攻撃方法で、成功時はバレーボールで最も速い攻撃となりますが難易度も高くなります。
ファーストテンポやマイナステンポのスパイクは、ブロックが反応・完成する前にスパイクを打つことを目的とした攻撃方法で、成功時はバレーボールで最も速い攻撃となりますが難易度も高くなります。
ファーストテンポのやり方
via www.youtube.com
ファーストテンポのやり方は、基本的にクイックを打つときと同じです。
①レシーブがセッターに返ることを予測して助走開始
②セッターのトスアップと同時にジャンプ
③空中でトスの位置を確認
④コンパクトなスイングでスパイク
ファーストテンポのスパイクは体重をかけたヒットは必要ありません。コンパクトなスイングで手首を使った速い攻撃でブロックをかわして、相手レシーバーがいない場所にボールを落とすことが目的となります。
①レシーブがセッターに返ることを予測して助走開始
②セッターのトスアップと同時にジャンプ
③空中でトスの位置を確認
④コンパクトなスイングでスパイク
ファーストテンポのスパイクは体重をかけたヒットは必要ありません。コンパクトなスイングで手首を使った速い攻撃でブロックをかわして、相手レシーバーがいない場所にボールを落とすことが目的となります。
ジャンプするタイミング
ジャンプするタイミングは、セッターの手にボールが触れる直前か触れる瞬間です。相手チームのブロッカーは通常トスを見てブロックに飛ぶことから、空中でトスを待つファーストテンポはブロック完成前に打ちぬくことができます。正しいタイミングでジャンプするために、セッターとボールの動きから目を離さないことを意識しましょう。
ジャンプ位置の注意点は、ボールを自分の前で捉えるためにネットに近づきすぎないことです。
ジャンプ位置の注意点は、ボールを自分の前で捉えるためにネットに近づきすぎないことです。
ファーストテンポでスパイクを打つためのトス
ファーストテンポでスパイクを打たせるトスはクイックトスで、セッターは打つ選手がボールを捉える位置を予測してボールを空中に置きます。セッターはジャンプトスで高い位置でボールを捉えることが速い攻撃に結びつけるコツです。
打ち手の望む位置にトスを上げるには、スパイカー以上にセッターの技量が必要で、打ち手がセッターの技量を信頼することで思い切りのよい助走やジャンプができます。
打ち手の望む位置にトスを上げるには、スパイカー以上にセッターの技量が必要で、打ち手がセッターの技量を信頼することで思い切りのよい助走やジャンプができます。
ファーストテンポのスパイクを打つコツ
ファーストテンポのスパイクを打つコツは3つあります。
①コンパクトなフォームで高くジャンプする
②手首を使い正面を避けて左右に打ち分ける
③ボールやセッターの動きをよく見る
ファーストテンポの速攻を成功させるコツは、速くコンパクトに相手コートにボールを落とすことです。大きなバックスイングやボールに体重をかけることでなく、ボールをよく見て手首を使いブロックをかわすことが大切です。
①コンパクトなフォームで高くジャンプする
②手首を使い正面を避けて左右に打ち分ける
③ボールやセッターの動きをよく見る
ファーストテンポの速攻を成功させるコツは、速くコンパクトに相手コートにボールを落とすことです。大きなバックスイングやボールに体重をかけることでなく、ボールをよく見て手首を使いブロックをかわすことが大切です。
ファーストテンポは一番速いスパイク攻撃
ファーストテンポのスパイクはバレーボールで最速の攻め方で、パワー重視のオープン攻撃と違い、コンパクトなフォームで速く相手コートにボールを打ち込むことが必須です。ファーストテンポの速攻は強打の必要はなく、ブロックやレシーブ体制が完成する前にフェイント気味で相手コートにボールを落とすも有効な得点手段です。
アタッカーとセッターの両方の技術向上と信頼が、ファーストテンポの速攻を武器にするポイントとなります。
アタッカーとセッターの両方の技術向上と信頼が、ファーストテンポの速攻を武器にするポイントとなります。
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