バレーボールのハイセットとは?ハイセットの打ち方と練習方法を解説
バレーボールのハイセットとは、レシーブが乱れてセッターの定位置から離れた位置から上げるトスで、通常はに2段トスと呼ばれています。ハイセットはセッター以外の選手がおこなうことも多く、レフトかライト方向に大きく上げるのが基本で、バレーボールの試合の勝敗に関わる重要なプレーです。
Writer
公式ライター まる蔵
選手・コーチ・認定審判員と、バレーボールと共に人生を謳歌しています。スポーツやバレーの楽しさをお伝えしたい、そう思いながらweb記事を書いています。
ハイセットとは?
セッターを含めたすべてのプレーヤーがハイセットのトスを上げることがあり、おもにオープンアタッカーが打ちます。
ハイセットの2つの意味
①単に高い軌道を描くトス
②セッターの定位置から離れた場所に上がったレシーブボールを、オープンスパイカーに上げるトス
高く大きな軌道を描くトスをハイセットと呼ぶこともありますが、通常は乱れたレシーブボールをオープンスパイカーに上げるトスを指します。
ハイセットの別名
現在の9人制バレーやルール改正以前の6人制バレーは、ブロックのファーストタッチも1回触れたとカウントされました。2段トスの語源は、ブロックに触って乱れたボールを2段目でトスアップすることに由来します。
ハイセットを使う場面
①レセプションやディグでレシーブが乱れてセッターにボールが返らない場合
②セッターが動いてトスアップできるが、定位置から大きく離れている場合
ハイセットの定義は、セッターが本来いるべき位置にレシーブしたボールが返らない場合のトスです。セッターやリベロ、他のスパイカーの誰が上げたトスもハイセットとなります。
ハイセットのやり方
2段トスはできる限り素早くボールの真下に入り、オーバーハンドで上げることが望ましいです。アンダーハンドパスで上げる場合は、腕を振って距離を出すのではなく、全身を使い優しくボールを運びましょう。
ハイセットのトスの上げ方
【オーバーハンドパスの場合】
・ボールの下に入り低い姿勢でボールを捉える
・上げる方向に体を向けて、全身を使いボールを運ぶ
【アンダーハンドの場合】
・ボールの真下に入り体を沈ませる
・低い姿勢で捉え、腕を振らず下半身を伸ばす勢いでボールを運ぶ
ハイセットトスの打ち方
【打ち方のコツ】
・トスを上げる人とボールの両方を視界に入れてボールから目を離さない
・助走の幅を充分にとり、ボールの行方を確かめて助走を開始
・ネットと自分の中間でボールを捉える
・下に打ち込まず、エンドラインを狙って打つ
ハイセットの練習方法
【トスの練習】
①コート片面を使い、レシーバーは軽く打ったボールをコート中央付近に上げる
②トスを上げる選手はボールの正面に入りトスを上げる
③レフトとライト両方おこなう
実際にスパイカーに立ってもらい、打ちやすいか判断してもらうとより効果的な練習になります。
ハイセットのコツ
打ち手はできるだけネットから離れた場所から助走して、ボールをよく見て自分の前で捉えることがコツとなります。
ハイセットのトスを上げるコツ
・ボールの下に素早く入り、低い姿勢でボールを捉える
・体を上げたい方向に向け、ゆっくり大きくトスを上げる
トスを上げる場所が判断できないときは、アンテナを目標にパスする練習から始め、慣れてきたら調整を加えていくことで体得することができます。
ハイセットトスを打つコツ
2段トスを打つときはボールの下に入りすぎて、ボールを自分の頭の上や後ろで捉えがちです。自分の前でボールを捉えることができれば、ネットと相手コートも見ることができ、失敗する危険性が低くなります。ボールを自分の前の高い位置で捉え、コート対角の一番奥を狙って打ちましょう。
ハイセットのスパイクが試合を左右する
2段トスもスパイクも、コツを抑えた練習をすることで苦手な人も必ず上達します。
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