2020年3月9日 更新

サッカー戦術論!名将監督のシステムやフォーメーション理論解説

サッカーにおける戦術とは試合に勝つための理論だと言い換えることができるでしょう。名将と呼ばれる二人の監督が用いる究極の戦術からサッカーの本質に迫ってみたいと思います。戦術理論がわかればサッカーのプレイの幅も広がりますし、観戦の楽しみも増えるでしょう。

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サッカーの戦術とは?

サッカーが世界的な人気スポーツとして多くの国や地域で楽しまれている根本には戦術的な奥深さがあると思います。

長いサッカーの歴史の中で様々な戦術が生まれ破られ、それを繰り返すことでサッカーというスポーツは洗練されながらも奥深い観戦の幅を得てきたのです。

現代サッカーを代表する2つの戦術理論と、それを高いレベルまで昇華させた2人の名将監督を紹介しつつ、サッカーを戦術的な面から楽しめるようになる知識をフォーメーションやシステムに触れながら解説していきたいと思います。

サッカーの戦術論の考え方とは?

オフェンスとディフェンスの戦術理論はバイタルエリアを巡るもの

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詳しい解説の前にサッカーの戦術の基本的な部分を説明しておきます。

サッカーではオフェンス、ディフェンスそれぞれに戦術理論がありますが、重要なポイントはすべて同じで、「バイタルエリアをどうするか?」というところが戦術理論のスタート地点なのです。

サッカーではバイタルエリアに効果的に侵入することで決定的なチャンスを生み出せて、これが得点に繋がりますし、逆にバイタルエリアをしっかりと守ることができれば失点のリスクは限りなく小さくなります。

ですからサッカーの戦術理論は基本的にオフェンス戦術にしろディフェンス戦術にしろ、すべてバイタルエリアでどうするのかが目的となっているのですね。

このバイタルエリアの攻略or防衛という目的のためにいくつものシステムが考案され、そのシステムを機能させるためのフォーメーションが生み出されていったのです。

サッカーの戦術論とは?

ポゼッションサッカーとカウンターサッカー

Getty Images (28042)

サッカーではバイタルエリアを巡って戦術が生み出されてきたわけですが、大きく分けると2つの基本的な戦術理論に絞り込まれます。

様々なフォーメーションやシステムが存在するサッカーですが、バイタルエリアをどう攻略するのかという観点で考えれば、たった2つの戦術理論になるわけで、フォーメーションやシステムごとの違いというのはバイタルエリアへのアプローチ方法に関する部分なのです。

サッカーの戦術理論と言うと複雑で難しそうなイメージを持ってしまいがちですが、このように2つの基本戦術理論でシンプルに考えるようにすると、サッカー観戦の楽しみ方がわかってくると思います。

このページの解説もこの大別した2つの戦術理論を基に説明していきます。

サッカーの戦術①

「貧者の戦術理論」カウンター戦術

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サッカーにおけるカウンター戦術とは、相手のディフェンスブロックが堅固に構築される前に少ない人数、少ない手数でバイタルエリアに侵入しゴールに迫ることを主眼とした戦術理論です。

この戦術の狙いを完遂するためには相手が人数をかけて攻めてきてくれなければ意味がありませんから、基本的に自らボールをキープすることを半ば放棄し、あえて相手に主導権を委ねる試合運びを行います。

従ってディフェンスはリトリート主体となり自陣で待ち構えることが容易なシステムやフォーメーションを選択することになります。

このような狙いで選手が動くシステムを特にリアクションサッカーと呼びます。
受け身のサッカーという意味ですが、カウンター戦術は受け身で待ちつつ後の先をとるサッカーと言えるでしょう。

何故「貧者の戦術理論」なのか

サッカーにおけるカウンター戦術はチーム内での各選手の役割が明確で、ざっくり言うと現代サッカーのトレンドとは真逆の攻守分業型戦術理論なのです。

そのため各ポジションに求められる選手像がはっきりしており、フォーメンションの各ポジションに複雑なタスクが存在しないことから、比較的お金をかけずに完成度を高めることができるので、世界各国の中堅から下位のお金が無く弱いサッカークラブが好んで導入しています。

資金面から考えるとカウンター戦術以外の選択肢が無いというほうが現実に則しているかもしれません。お金のないクラブチームが活用するシステムを揶揄する意味合いで貧者の戦術理論と呼ばれることがあります。

攻守が別れていることで負けにくいカウンター戦術

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カウンター戦術はシステム上もっとも強固な1−1−4−4ないしは1−5−4の守備システムでディフェンスブロックを形成し、攻撃時は前に残した1トップに残りは2人ほどしか絡まず、できる限り素早く攻撃を行います。

完全に攻守が別れていることでカウンターが失敗に終わっても攻撃参加しなかった選手が後ろですぐさま守備ブロックを再構築できるので、失点のリスクが最小限となります。

そのため失点が少なくなり、勝つことはできなくとも負けない、ドローに持ち込みやすい戦術理論となっています。
サッカーではドローでも勝ち点が貰えますから、弱い下位のチームがリーグ残留のためにコツコツ勝ち点を積み上げるのに向いています。

肝となる守備理論が選手に教え込みやすい

サッカーのカウンター戦術は負けない理論であるため、まず守備組織を徹底的に強固なものとしなければなりません。

この守備戦術はオフェンス戦術よりも理論体系がシンプルで基本的なことは練習で理解しやすいこともあり、弱いチームがカウンター戦術を選択する大きなメリットとなっています。

相手が攻めて来たらこうする、次に攻めてきたらどうする、といった具合に、サッカーで頻繁に見られる各シチュエーションによってどのようなフォーメーションをとれば良いかが理論として確立されているわけです。

従って戦術理論が結果にすぐに結びつき、チームがまとまるのが早くなります。

チームが戦術理論の元でシステム理解を共有し、しっかりとまとまることができれば、選手個々の能力の総和以上の強さを発揮できるのはサッカーでは基本的な考え方ですから、シンプルにそしてスピーディにチーム作りを完了できるカウンター戦術は扱いやすい戦術理論だと言えるでしょう。

サッカーの戦術②

名将モウリーニョ監督の戦術構築

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