降水量100mmはどのくらい?1時間1mm〜100mmの雨量が日常生活に与える影響とは?
降水量100mmは、災害が起こる可能性が高い猛烈な雨で、気象庁から記録的短時間大雨情報や大雨特別警報が発表され、屋外で歩くのが困難になり交通機関もすべて運休し日常生活に多大な影響を及ぼします。降水量100mmでは、土砂災害・浸水害・河川の氾濫に注意し、危険が予測される場合は安全に移動できる時点で速やかに避難します。
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公式ライター Activel_director
降水量100mmとは?
降水量は、雨・雪・あられ・ひょうの水分全般の体積に対し、降雨量は雨のみです。気象庁では、降水短時間予報で降水量の確認ができます。
降水量100mmの定義
1時間の降水量 | 天気予報用語 | 人の受けるイメージ |
10mm~20mm未満 | やや強い雨 | ザーザーと降る |
20mm~30mm未満 | 強い雨 | どしゃ降り |
30mm~50mm未満 | 激しい雨 | バケツをひっくり返したような雨 |
50mm~80mm未満 | 非常に激しい雨 | 滝みたいに降る雨 |
80mm以上 | 猛烈な雨 | 圧迫感があり恐怖を感じる |
降水量が1時間に100mmの目安は、1m四方の容器に10cm水が溜まり100Lの水分が降ってきたことになり、危険な雨量です。
降水量と降雨量の違い
降水量 | 雨・雪・あられ・ひょう |
降雨量 | 雨 |
降雪量 | 雪・あられ・ひょう |
降雪量は、雪をヒーターで溶かした水分で計測しますが、天気予報であまり発表されることがなく雪が自然に積もった積雪量を発表することが一般的です。
降水量1mm~100mmの影響はどのくらい?
降水量30mm以上で、地域次第で高齢者を中心に避難を求められ、降水量50mm以上では大雨警報が発令されます。
降水量1mm
スポーツは、グラウンドコンディションが悪くなければ中止することはあまりなく、釣りやテーマパークも雨具を用意すると楽しめます。
降水量3mm
スポーツでは雨の影響をあまり受けない陸上競技やゴルフ、グラウンド次第ではサッカーや野球も決行しますが、屋外イベントは中止になる判断の目安になる雨量です。
降水量5mm
アウトドアは、視界の悪さや足元の滑りやすさから危険度が高まり、体調面の悪化やストレスも増えるため中止しましょう。
降水量10mm~20mm
屋外のスポーツは、ほぼ中止で降り続くと翌日が晴れでもグラウンドコンディションが悪く中止の可能性もあります。
降水量20mm~30mm【大雨注意報】
台風が近づいてきたときに降る雨量で、長時間降る場合は土砂災害や河川の氾濫に注意し避難の確認や準備する必要があります。
降水量30mm~50mm
地域次第では、道路の通行止めや鉄道が運休し土砂災害や浸水害の危険度が高まり、高齢者を中心に早めの自主避難が求められます。
降水量50mm~80mm【大雨警報】
地域次第では、土砂災害や浸水害が発生するため速やかに避難や浸水の対策して身の安全を守ります。
降水量100mm~
大規模な土砂災害や浸水害、河川の氾濫が起きる雨量で、大雨特別警報を待たずに指示に従い速やかに安全な場所に避難します。
降水量100mmと日常生活への影響
傘の使用は、役に立たずびしょ濡れになり傘が壊れる可能性も高いので、避難する場合は防水性の高いレインコートや長靴が必要です。
歩く人
雨が非常に激しく、精神的に追い詰められ恐怖を感じるほどで、外出はかなりのリスクを伴い安全な建物の中で雨が過ぎ去るまで待つことが重要です。
傘の使用
ビニール傘は骨組みが弱くて壊れやすく、傘自体が風の影響で煽られ凶器になり危険で豪雨時の使用は不可です。
降水量100mmと乗り物への影響
鉄道は、視界や地面の状況がかなり悪く運休になり、飛行機も視界の悪さと地上作業サービスが受けられないため欠航します。
自動車
セダンタイプの自動車は、浸水の深さが30cmを超えて走るとエンジン停止する可能性が高く、雨量がまだ少なく水位が低い時点で避難しましょう。
鉄道
鉄道は、線路が地面に直接引かれているため雨の影響を受け、豪雨になると頑丈な線路敷でも崩れる可能性が高くなり点検が必要です。
飛行機
飛行機の運航は、鉄道が運休したり高速道路を通行止めにしたりする雨量では欠航です。
降水量100mmと災害
避難は、猛烈な雨の状況で移動するには困難ですので、大雨特別警報が発表される以前の段階であせらず速やかに避難したほうが安全です。
降水量100mmの警報
予想される状況 | 1時間雨量の目安 | 3時間雨量の目安 | |
大雨注意報 | 災害が起こるおそれがある | 20mm | 40mm |
大雨警報 | 重大な災害が起こるおそれがある | 40mm | 80mm |
大雨特別警報 | 何10年に1回の災害が起こるおそれがある | – | 150mm |
記録的短時間大雨情報 | 大雨警報中に1時間降水量100mm前後 | 100mm前後 | – |
大雨特別警報は、発表された時点で災害が発生している可能性が高く発表を待たずに避難することが大切で、猛烈な雨が降り続き、道路が冠水している時点で移動するには非常に困難です。
降水量100mmの事前対策
災害対策には、防水性の高いレインコートや長靴、食料や水、懐中電灯や防水ラジオと電池、スマホや携帯電話、使い捨てカイロ、携帯トイレ他、防災グッズの準備が必要です。
降水量100mmの避難
夜間の移動は、懐中電灯で照らしても雨に反射して周辺が見えず危険で、明るくなるまで安全な場所に待機しましょう。道路が冠水している場所を歩く場合は、棒や杖で安全を確認しながら歩きましょう。
降水量100mmの記録
降水量100mmの年間発生回数
記録的短時間大雨情報発表回数(1時間降水量100mm前後) | |
年 | 回数 |
2015 | 38 |
2016 | 58 |
2017 | 109 |
2018 | 123 |
2019 | 96 |
2020 | 109 |
都道府県別では、岐阜県・長崎県が多く、月別では夕立・ゲリラ豪雨・台風の影響がある7月~9月が多いです。
1時間最大降水量の歴代記録
気象庁管轄1時間降水量歴代記録 | ||||
順位 | 1時間降水量 | 都道府県 | 観測地点 | 起日 |
1位 | 153mm | 千葉県 | 香取 | 1999年10月27日 |
長崎県 | 長浦岳 | 1982年7月23日 | ||
3位 | 152mm | 沖縄県 | 多良間 | 1988年4月28日 |
4位 | 150mm | 熊本県 | 甲佐 | 2016年6月21日 |
高知県 | 清水 | 1944年10月17日 |
長崎県や山陰地方では、梅雨末期の停滞前線上に発達した積乱雲が発生し集中豪雨が起きやすい地域です。
1日最大降水量の歴代記録
気象庁管轄日最大降水量 | ||||
順位 | 日降水量 | 都道府県 | 観測地点 | 起日 |
1位 | 922.5mm | 神奈川県 | 箱根 | 2019年10月12日 |
2位 | 851.5mm | 高知県 | 魚梁瀬 | 2011年7月19日 |
3位 | 844mm | 奈良県 | 日出岳 | 1982年8月1日 |
4位 | 806mm | 三重県 | 尾鷲 | 1968年9月26日 |
5位 | 790mm | 香川県 | 内海 | 1976年9月11日 |
気象庁管轄外の記録では、2004年8月1日に徳島県那賀町で1317mmを四国電力が観測し日本記録です。
降水量100mmは災害に注意しよう
避難は、気象庁の気象情報を確認して大雨特別警報が発表される以前の避難しやすい状況の時点で、速やかにあせらず安全に移動しましょう。
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