バレーボールのサーブの種類と打ち方まとめ!コレだけ見れば丸わかり
バレーボールのサーブは、全てのプレーの起点となる大切なプレーです。バレーボールのサーブには様々な種類があり、それぞれ特徴や打ち方が違います。一番ポピュラーなフローターサーブからママさんバレーのサイドハンドサーブまで、それぞれのサーブの特徴や打ち方を解説します。
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公式ライター Activel_director
バレーボールのサーブの種類とは?
【バレーボール】サーブの種類を学ぼう
【腕を伸ばして打つサーブ】
アンダーサーブ
サイドハンドサーブ
ドライブサーブ
【肘や腕を使って頭上で打つサーブ】
フローターサーブ
【派生系のサーブ】
ジャンプサーブ
ジャンプフローターサーブ
フローターサーブ
初心者が覚えるアンダーハンドサーブ
得点には結び付きにくいサーブですが、難易度が低いためバレーボール初心者はまずアンダーハンドサーブを身につけることをおすすめします。
アンダーハンドサーブの特徴は他のサーブに比べてボールの芯を捉えやすく、コントロールしやすいことです。真上に打ち上げないようにして、相手コートを狙って斜め上に打ち出しましょう。また、コツはトスも高く上げすぎないことです。
アンダーハンドサーブの打ち方
初心者のためのバレーボール上達講座![アンダーハンドサーブ編]
①片足を出した状態で片手にボールを持つ。
②重心を落とし、打つ方の腕を後ろに引く。
③小さくトスを上げると同時に重心を前に移しながら
④腕を下から上に振りあげながら手首でボールの下側を打つ。
アンダーハンドサーブのコツ
・トスを小さく上げる。
・ボールの芯を、真下から叩く。
まずは相手コートの真ん中を狙って打つことを意識します。次に、相手コートのバックのコーナーやライン際などを狙ってステップアップさせていきましょう。慣れてきたら他のサーブに挑戦していくことになりますので、この段階でボールをしっかりとミートする癖をつけることが大切です。
必須のフローターサーブ
現在では、ジュニアバレーボールから世界レベルの選手まで、最も使われているサーブです。
フローターサーブの特徴は、コツを押さえれば簡単にボールを飛ばすことができます。さまざまな変化をつけやすく、レセプションを乱すことやサービスエースを取ることが可能です
フローターサーブの打ち方
初心者のためのバレーボール上達講座![フローターサーブ編]
①トスを上げながら、打つ腕と逆の足を前に出す。
②スパイクのときと同じように、打つ腕の肘を引く。
③重心を前の足に移動しながら、ボールをよく見てボールの中心を打つ。
フローターサーブのコツ
・トスを安定させる。
・手のひらの正しい位置で、ボールの中心を叩くこと。
・バックスイングのときに、手ではなく肘を後ろに引くこと。
肘でなく手を後ろに引いてしまうと、肘から上の力しかボールに伝わりません。フローターサーブは手だけで打つのではなく、上半身の力を伝えることによって威力が出ます。
超強力なジャンプサーブ
ジャンプサーブはサーブの中でも難易度が高いサーブですが、破壊力はバレーボールの花形ともいわれています。ハイレベルの男子バレーボール選手のジャンプサーブの速度は120kmを超えます。
ジャンプサーブはフローターサーブの進化系で、フローターサーブと同じく安定したトスとボールの芯を叩くことがポイントとなります。
ジャンプサーブの打ち方
【バレーボール】ジャンプサーブの打ち方!!【コツは3つです】
①エンドラインの数m後ろで構え、前方の上に高くトスを上げる。
②ボールをよく見ながら助走を開始、ボールに向かってジャンプ。
③ボールの最高到達点でボールを捉えて、全体重を乗せて全力でボールを叩く。
ジャンプサーブのコツ
・トスを安定させる。
・最高到達点で全体重を乗せて打つために、自分の前方でボールを捉える。
・ボールインパクトの瞬間には、肘が伸びた状態で打つ。
全ての動きをスムーズに行うことで、強力なジャンプサーブを打つことができます。また、強力なジャンプサーブを打つには、正しいスパイクの一連のフォームを身につけることも大切です。
様々に変化するジャンプフローターサーブ
普通のフローターサーブとの違いは、打点の高さです。フローターサーブよりも打点が高くなることから、フローターサーブよりもボールに変化が加わりやすくなります。
そしてフローターサーブより体重をかけやすくなることから、スピードのあるボールが打てるようになります。ボールにスピードが出ると、よりボールが変化しやすくなってレセプションを崩しやすくなります。
ジャンプフローターサーブの打ち方
ジャンプフローターサーブの打ち方
①エンドラインのやや後方から助走する
②ジャンプのタイミングを見計らってトスを上げる。
③バックスイングを大きくとらず、ボールの中心を押し出す(押し込む)ように強く打つ。
④無回転にすることを意識して変化球にする。
ジャンプフローターサーブのコツ
・トスを安定させ、ジャンプとのタイミングを計る。
・ジャンプして高いポイントから打つ。
ジャンプフローターサーブはフローターサーブの進化系なので、フローターサーブの基礎を体得してから挑戦しましょう。フローターサーブはネットより低い位置から打つので、山なりのサーブになります。ジャンプフローターサーブは高い打点から直線的に打つことで、強いサーブを打つことができます。
変幻自在!ランニングジャンプフローターサーブ
一見難しそうに見えますが、慣れると普通のジャンプフローターサーブよりも打ちやすいという選手もいます。このサーブの特徴は何といってもボールが不規則に変化しやすいということです。
ランニングジャンプフローターサーブの打ち方
ランニングジャンプフローターサーブの打ち方
①右利きの場合は、エンドラインの左から右へネットに平行か斜めに助走する。助走は3歩が基本。
②トスはやや右方向へ、高く上げるとタイミングが合わせづらいので低めに上げる。
③片足ジャンプでコンパクトなスイングで打つ。右側に流すとアウトになるので、まっすぐ前方あるいは左へのクロス方向へ打つ。
ランニングジャンプフローターサーブのコツ
・助走の距離と方向を一定にする。
・トスを安定させる。
・ボールを打つ方向をしっかり意識する。
このコツを押さえて正しくミートすれば、ランニングジャンプフローターサーブはレシーバーにとって、コースやボールの変化が読みにくく、取りにくいサーブになります。
パワー勝負のドライブサーブ
ドライブサーブは前回転をかけることによって強く早いボールになり、普通のサイドハンドサーブよりも攻撃的なサーブになります。
ボールに回転を加えることによって、レシーバーの手前に落ちる軌道になりますが、より効果を上げるためにはボールに力を最大に加えて、早いボールにすることが大切です。ボールに勢いがないと、ボールが直線的になったり、落ちることを想定されてレシーブが簡単になってしまいます。
ドライブサーブの打ち方
バレーボールのドライブサーブの打ち方
①ネットに対して直角に立つ。(右利きの場合は自分の左側がネットに向く体勢)
②肘を伸ばしたまま、反円を描くようにスイング、トスは自分のほぼ真横。
③ボールをミートするときに、ボールの上部を巻き込むようにスナップを効かせて手を真下まで振り下ろす。
ドライブサーブのコツ
・バックスイングを大きく取り、肘を伸ばした状態で充分にボールに力を加える。
・サイドハンドサーブよりもスタンスを広めて、トスを高めに上げる。
・バックスイングでは右に体をひねって、体を左足に体重移動しながら打つ。
ドライブサーブは肩を中心に腕を回すので、腕だけで打とうとすると肩を痛めます。全身の力を使って肩だけに負担をかけないようにしましょう。肘が曲がっていいると打点が低くなって、ボールに回転がかからなくなります。
レアだけど武器になるサイドスピンサーブ
サイドスピンサーブのフォームはフローターサーブとほぼ同じですが、ボールの中心ではなくボールの側面を叩いて回転をつけるのが特徴です。右利きの場合は、回転をかけながら左方向に打つので、エンドラインの右端から打つのが一般的です。
サイドスピンサーブの打ち方
バレーボールのサイドスピンサーブの打ち方!(再アップ)
①右利きの人の場合は、エンドラインの右端でかまえる。
②トスはフローターサーブよりもやや右側に上げて、対角を狙うようにボールの右側面を叩き、左下方向に斜めにスイングする。
③手首を左方向にひねるようして、ボールが左にカーブするように打つ。
サイドスピンサーブのコツ
・他のサーブと違い、ボールの芯ではなくボールの側面を叩く。
・手を開き気味にして、巻き込むように打つ。
サイドスピンサーブをコンスタントに打つ選手はいませんが、ピンポイントで活用すると武器になりますので、覚えておいて損はありません。大きくカーブ軌道を描くサーブなので、うまく行くとレシーバーの手を弾きます。
レセプションの練習のときに時折サイドスピンサーブを混ぜると、レシーブする側にとってはいい練習になります。
ママさんバレーのサイドハンドサーブ
20代前半で、学生時代の部活からほとんどブランクなくママさんバレーボールをされている方たちはフローターサーブがメインですが、ベテランのママさんバレーボーラーにはサイドハンドサーブが定番といえるでしょう。
サイドハンドサーブは、トスを体の横に上げて、肩を回してボールを打ちます。その人によってボールを捉える位置は様々で、このフォームでなければならないというものはありません。
サイドハンドサーブの打ち方
バレーボール サイドハンドサーブの打ち方とコツ
①体を横向きにして、やや高めにトスを上げる。
②腕を伸ばしたまま肩を回して半円を描くようにスイングしてボールを打つ。
③体重移動をスムーズに行うことによって、肩や腕への負担を軽減でき、強いサーブが打てる。
サイドハンドサーブのコツ
・自分の体より前方(コート方向)にトスを上げる。
・最後まで良くボールを見て、ボールをしっかりミートする。
サイドハンドサーブは、アンダーハンドサーブの次に難易度が低いサーブです。初心者でもボールをミートするタイミングさえ掴めば、効果的なサーブを打つことができます。
また、強く打って振りぬけば回転がかかりドライブ気味のボールになり、打った瞬間に手を止めて押し出すようにすると無回転となって変化球になります。
サーブ全般の注意点と練習方法とは?
サーブのトスを安定させることが、バレーボールのサーブ上達にとって一番大切なことです。
打つ方の手ばかりに気が行ってしまいがちですが、打つ前に「打ちやすいトス」「安定したトス」が上がっているか確認していくことが重要です。トスが安定せず打つ位置がバラバラになっている場合は、トスだけの練習をおすすめします。
レシーブしにくいサーブとは?
レシーブしにくいサーブとは、必ずしもサービスエースになるサーブだけではありません。レセプションを乱してセッターを動かす、またはセッター以外の選手に二段トスを上げさせることができれば充分効果的なサーブといえます。
サーブの球種について
①無回転のサーブ
不規則に変化するサーブとなります。無回転にするためにはボールインパクトの瞬間に手を止めて押し出すようにするのがコツです。
②ドライブ回転を加えるサーブ
カーブする、または落ちるサーブとなります。ドライブ回転にするには、ボールを巻き込むように手首のスナップを使います。
いずれも効果的なサーブですが、一番いけないのは中途半端なサーブです。少しだけドライブがかかったサーブや少しだけ回転するサーブは、一番レシーブしやすいチャンスボールになってしまうので注意しましょう。
サーブを打つときの注意点
サーブを打つ場面は様々で、リードしている場合・リードされている場合・サーブが入らないと負ける局面などがあります。どんな場面でも落ち着いてサーブが打てるように、メンタルの強化も大切です。プレッシャーがかかった時こそ、平常心で「いつも打っているサーブ」を打ちましょう。
サーブの練習方法とは?
サーブを打つ場合は、常にトスやフォームを意識して、一本一本丁寧にサーブ練習を行いましょう。むやみに100本サーブを打つより、30本続けて成功させる意識を持って行う方がより効果的です。
また、コースを狙う練習として、相手コート内にコーンを置いて狙うのも効果的です。上図のようにコーンを置いて練習してみてください。
サーブで得点を取ろう!
このことを常に意識して練習を重ねていきましょう。
サーブはバレーボールの中で唯一の個人技であり、試合の起点となる大切なプレーです。得意なサーブの精度を上げて、名サーバーそしてチームのゲームメーカーを目指しましょう!
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