サッカー蹴り方特集!キックの種類や蹴り方のコツのポイント解説
サッカーのキックにはどのような種類があるのかご存知ですか?インサイドキックやインステップキック、インフロントキックなど、蹴り方でボールの飛び方は大きく変わります。ここでは初心者でもわかるように、サッカーで使うキックの種類と蹴り方のコツを解説します。
Writer
公式ライター YouSay2000
サッカーボールの蹴り方は何種類?
サッカー初心者の方は、なかなか答えられないかと思います。
サッカーで使う蹴り方には色々な種類があるので、厳密にいうと何種類といっていいかはわかりませんが、少なくとも約10種類はあります。
サッカーの試合中は、蹴り方をシュートやパスなどの目的によって使い分けたり、状況によって変えたりします。
シュートやパスはサッカー初心者には難しい?
コツをつかめば大丈夫!
思い通りにシュートを打つには、しっかりとしたシュートフォームを身につけることが必要。キックが上手くなるためにはボールを蹴り続け、自分なりのコツをつかむことが大切です。
何度もボールを蹴っていると、フォームだけでなく、うまく足に当てるコツや、遠くに飛ばすコツなどが身に付いてきます。
試合でシュートを決め、決定的なパスを出す。そのためには色々な種類の蹴り方を覚えましょう。
ここでは、何種類もの中から必ず押さえたい蹴り方の、フォームやコツを解説していきます。
サッカー基本の蹴り方①インサイドキック
サッカーで最も使うキック!
この蹴り方、見た目はとても簡単。しかし侮るなかれ。サッカー初心者は難しく感じるでしょう。
インサイドキックは、足の内側を蹴る方向に固定しボールに当てる必要がありますが、その足のフォームは初心者には窮屈に感じます。まずはしっかりインサイドを前に固定し、あまり力を入れずにボールの中心に当てて、前に押し出すようにするのがコツ。ボールへのインパクトがしっかりしていれば、それほど力を入れなくても遠くに蹴ることができます。
また、インサイドキックはサッカーの中で、最も的を正確に狙える蹴り方です。数ある蹴り方の種類の中でも、サッカー初心者はまず初めにインサイドキックをマスターすべきでしょう。
代表選手のインサイドキック
◆インサイドキックのフォームと蹴り方のコツ
【2】足の内側を蹴る方向に向けてしっかりと固定する
【3】大振りせずに、膝下を素早く前に振る
【4】ボールの中心にしっかり当て、前に押し出す
ボールの中心から上気味を蹴ればグラウンダー(ゴロ)で飛び、中央から下気味を蹴れば浮き球になります。
ただし、このインサイドキックですが、前述の通り足のフォームがとても窮屈なことから、難しいと感じるかもしれません。繰り返し練習して慣れていきましょう。
サッカー基本の蹴り方②インステップキック
足の甲に当てる蹴り方で、様々な種類の蹴り方の中でも、強く、速いボールを蹴ることができます。コツは力を入れすぎないこと。
どうしても、遠くに飛ばそう!速い球を蹴ろう!と思うと力が入ってしまいがちですが、実はその逆。しっかりと足の甲にボールが当たっていれば、ほどよく力を抜いて蹴った方がボールは遠くに飛びますし、速くなります。
インステップキックは、長短や強弱が自由自在に操れる万能の蹴り方なので、サッカー上達のためにはマスターすること必至といえる種類の蹴り方です。
インステップキックのコツと練習方法
◆インステップキックのフォームと蹴り方のコツ
【2】蹴り足を後ろから前に振る。(蹴り足を前に振り出すと同時に軸足と同じ側の腕を、自分の体に向けて振り下ろす)
【3】つま先を下に向け、足の甲を正面に向けてしっかり固定し、ボールの中央に当てる。(つま先を気持ち蹴り足方向斜め下に向けるのがコツ)
【4】ボールにインパクトしたら、足を前に振り抜く。
速く、真っ直ぐ飛ばすシュート性のキックは、ボールのど真ん中を蹴ります。
一方、ロングパスなどで距離を出したいキックは、ボールの中心から下の方を蹴ります。
いずれにしても、力よりもボールへのインパクトが大事になる蹴り方です。力を抜いて足の甲にしっかりと当てましょう。
サッカー基本の蹴り方③アウトサイドキック
長距離を飛ばすこともできますが、初めのうちはうまくボールに力を加えることができないので、ますは近い距離に蹴られるようにフォームを身につけましょう。
試合でも、アウトサイドキックは近距離~中距離で多く使われます。
また、ボールを飛ばす方向は、前方から横(右足の場合は右に、左足の場合は左に)が主ですが、慣れてくると斜め後ろに蹴ることもできるようになります。
◆アウトサイドキックのフォームと蹴り方のコツ
【2】蹴り足の膝下を素早く振る
【3】押し出すようにボールにしっかり当てる
前述しましたが、サッカー初心者は、アウトサイドキックではなかなかボールに力を伝えられません。ですが、繰り返し練習してフォームを身につけ、その動作に慣れてくれば、自然とコツをつかめるはずです。
蹴り方のコツをつかめてきたら、長距離にもチャレンジしてみましょう。足をボールに真っ直ぐ当てるのではなく、ボールの下側を斜めに擦り上げるような蹴り方でボールに回転をかけると、遠くに飛ばせます。
モドリッチ
サッカー基本の蹴り方④トゥキック
フォームが身に付いていないサッカー初心者でも、ある程度蹴れてしまうので、無意識にトゥキックでボールを蹴っているかもしれません。もちろん正しいフォームを身につける必要はあります。
ただ、このトゥキックで正確にボールを蹴るのは非常に難しいことなのです。ボールを真っ直ぐに飛ばすには、ボールの中心を蹴る必要があります。トゥキックは当てる足の面積が狭いので、ほぼピンポイントで真ん中に当てないと、思わぬ方向に飛んでいってしまいます。
コンパクトに蹴り足を振ることがコツ。長い距離を蹴るには不向きで、素早く、近距離にシュートやパスを放つのに適した蹴り方です。
◆トゥキックのフォームと蹴り方のコツ
【2】ほぼピンポイントでボールの中央に当てる
【3】蹴ったあとの足は振り抜かずに、ボールのあった位置から少し前に出たくらいで止める
トゥキックは、軸足を踏み込むことなく素早いフォームから蹴ることができる蹴り方です。このことから、相手ディフェンダーにブロックされる前に、素早くシュートする必要がある状況に有効で、サッカーだけでなく、フットサルでもよく使われる蹴り方です。
元サッカーブラジル代表のロナウドが、2002年日韓ワールドカップ準決勝で決めたゴールは、トゥキックの利点をうまく活かしています。
Ronaldo Vs Turkey 26-6-02
脱初心者の蹴り方⑤インフロントキックキック
サッカーの試合では、フリーキックやコーナーキックといったセットプレーなど、カーブをかけたシュートやクロスが多く蹴らる場面で、このインフロントキックがよく使われます。
インフロントキックで素晴らしいフリーキックを蹴る選手といえば、真っ先に名前が挙がるのが、元サッカー日本代表の中村俊輔選手でしょう。
【伝説】中村俊輔 CL・マンU初戦 オールドトラフォードで決めたフリーキック / Syunsuke Nakamura
◆インフロントキックのフォームと蹴り方のコツ
【1】ボールに対して、少し斜めから助走をとる。
【2】軸足をボールの横にしっかりと踏み込ませ、蹴り足を振り上げる。(インステップキック【1】
【2】と同じイメージ)
【3】親指の内側辺りをボールの外側下寄り(右足なら右下、左足なら左下)に当てる
【4】蹴り足をボールに当てたら、ボールをこすり上げるように振り抜く。
微妙な角度の変化や、力のかけ方で回転が変わります。また、カーブをかけないようにする場合は、インステップキック同じフォームで真っ直ぐ振り抜きます。コツをつかんで、様々な種類のボールを飛ばしてみましょう。
脱初心者の蹴り方⑥アウトフロントキック
アウトサイドキックよりも足の前の方、小指の外側で蹴ります。インフロントキックの逆をイメージしましょう。
このアウトフロントキックは、インフロントキックと同様に、カーブをかけることができる蹴り方です。近距離にも長距離にも蹴ることができます。
ロベルト・カルロス 伝説のフリーキック 対フランス
◆アウトフロントキックのフォームと蹴り方のコツ
【2】親指の外側辺りをボールの内側下寄り(右足なら左下、左足なら右下)に当てる
【3】蹴り足をボールに当てたら、ボールをこすり上げるように振り抜く。
元サッカーブラジル代表のロベルト・カルロスのように、パワーのある選手だと、スピードがありながら、かなりカーブがかかった、予測不可能なシュートを打つことができます。(ロベルト・カルロスはスゴすぎて参考になりませんが・・・)
脱初心者の蹴り方⑦チップキック
チップキックは、他の種類の蹴り方とはフォームが少々異なり、ボールと地面の間をつま先で前に叩くように蹴ります。
蹴り足は振り抜くのではなく、蹴ったらピタッと止めるイメージ。このとき、足を止める場所が手前過ぎると飛びません。また、足がボールの正面に当たってしまうとトゥキックになり、浮かすというよりストレート気味に飛んでしまいます。これだとチップキックになりません。しっかりとボールの下に足を入れることが大事です。
チップキック【3分でわかる】
◆チップキックのフォームと蹴り方のコツ
【2】蹴り足は、素早く振り、ボールと地面の間をつま先で前に叩くようにしてボールに当てる
【3】蹴ったあとの足は振り抜かずにピタッと止める
チップキックは、近距離に高くボールを上げることができる蹴り方です。
また、素早い動作のフォームから蹴られるため、相手は読みづらく、タイミングをずらして相手の背後にボールを蹴り込むことができます。
ゴールキーパーと一対一になった時など、サッカーアルゼンチン代表のメッシがよくチップキックでのシュートを使います。
脱初心者の蹴り方⑧ヒールキック
といってもヒールキックは、かかとでボールを蹴ること自体はそれほど難しくないのですが、問題は思った通りの方向に飛ばせるかどうかです。視野の行き届かない後方へボールを蹴るわけですから、しっかりと蹴らないと思わぬ方向に飛び、パスカットされたり、決定的なピンチを招いてしまうかもしれません。
またヒールキックは、シュートで使われる場面も稀にありますが、主にパスで使われます。
これは凄い!香川真司の神業ヒールプレー集+おまけ【ドルトムント編】Heel Skills of Shinji Kagawa
◆ヒールキックのフォームと蹴り方のコツ
【2】蹴り足はボールをまたぎ、そのまま後ろに振り下ろす
【3】かかとをボールの前方に当て、あまり振り抜かない
想像できると思いますが、ヒールキックは他のキックに比べるとリスクが高く、サッカー初心者のうちはあまり多用すべき蹴り方ではありません。サッカー経験者であっても、この蹴り方は不用意には使いません。
それでも、サッカー日本代表の香川真司選手が流れの中で鮮やかにヒールキックでパスを繰り出すところを見ると、憧れてしまいます!
サッカー蹴り方特集のまとめ
たくさんサッカーボールを蹴って自分なりのコツをつかむこと!
まずは、インサイドキック、インステップキックをスムーズに蹴られるようにするべきです。この2種類の蹴り方ができるだけでも、サッカーの試合ではシュートやパスを出すことができます。
併せて、アウトサイドキックが蹴られれば、サッカーの試合ではほとんどの状況に対応できます。
それから脱初心者を目指し、キックの種類を増やしましょう。インフロントキック、アウトフロントキックが蹴られると、より高度なシュートやパスが可能になります。
チップキックやヒールキックは、それらの種類のキックの蹴り方を覚えた後で問題ありません。
とにかく初心者は、たくさんサッカーボールを蹴ることで正しいフォームを身につけ、蹴り方のコツをつかむことが大切です。そうすることによって、サッカーボールはどのくらいの力で、どのような足の角度で蹴れば、どんな飛び方をするのか、これが感覚的にわかってきます。
色々な種類の蹴り方にチャレンジあるのみです。
サッカー初心者の方は、ここで解説した内容で理解できない部分があったかもしれません。それでも、あまり頭で考えすぎず、まずは基本となる正しいフォームで蹴り続け、最終的に、自分なりに蹴りやすい蹴り方を見つけてみてください。
商品やサービスを紹介いたします記事の内容は、必ずしもそれらの効能・効果を保証するものではございません。
商品やサービスのご購入・ご利用に関して、当メディア運営者は一切の責任を負いません。