バレーボールのスパイクの種類13選!オープン攻撃やクイックなどのスパイクを紹介
バレーボールのスパイクの種類は、オープンスパイクとクイックスパイクに分けることができ、クイックスパイクはトスの軌道で5種類に分類されます。移動攻撃やコンビネーション攻撃は、ブロックをかわすためにオープンとクイックの組み合わせで生まれ、バレーボールで点数を稼ぐ有効な手段です。
Writer
公式ライター まる蔵
選手・コーチ・認定審判員と、バレーボールと共に人生を謳歌しています。スポーツやバレーの楽しさをお伝えしたい、そう思いながらweb記事を書いています。
バレーボールのスパイクの種類とは?
それぞれのスパイクに特徴があり、トスや打ち方が違います。バレーの攻め方は多種類のアタックを組み合わせることで効果的になります。
オープンスパイク | ー |
---|---|
バックアタック | ー |
クイックスパイク | Aクイック |
Bクイック | |
Cクイック | |
Dクイック | |
セミクイック | |
移動攻撃 | ブロード攻撃 |
一人時間差 | |
エアフェイク | |
コンビネーション | シンクロ攻撃 |
スプレッド攻撃 | |
クロス攻撃 |
バレーボールのスパイクの種類①オープンスパイク
【オープントスを使うとき】
チーム内の体制が整っておらずコンビバレーが使えないときや、スパイカーの高さやパワーを充分に引き出したいとき
【メリット】
トスの滞空時間が長いことから、チームの体制を整える効果がある
【デメリット】
トスコースが読まれやすくブロックが集まりやすい
バレーボールのスパイクの種類②バックアタック
【バックアタックを使うとき】
すべてのスパイカーが攻撃可能な状態で、コンビバレーの1つで選択
【メリット】
バックプレーヤーが攻撃に加わることで、ブロックをバラバラにできること
【デメリット】
身体能力が高い選手でないと習得できない、または威力が低くなること
バレーボールのスパイクの種類③クイックスパイク系
充分に体重を乗せることができない速攻は、通常のオープンスパイクより威力は落ちますが、ブロックの完成前に打ち切ることができるメリットがあります。
Aクイック
【Aクイックを使うとき】
複数のスパイカーが攻撃できる状態で、速い攻撃で相手ディフェンスの隙をつきたいときに選択
【メリット】
速い攻撃でブロック完成前に打ち込めること
【デメリット】
デメリットは、セッターとアタッカーのコンビが合わないとボールをミートすることができないこと
Bクイック
【Bクイックを使うとき】
複数のスパイカーが攻撃できる状態の中の選択肢の1つ
【メリット】
Aクイックにブロッカーが集まったときにBクイックトスを上げてブロックをかわすことができること
【デメリット】
セッターとスパイカーが連携がとれていないと効果的な攻撃にならないこと
Cクイック
【Cクイックを使うとき】
複数のスパイカーが攻撃できる状態の中の選択肢の1つ
【メリット】
バックにクイックトスを上げることでブロッカーを惑わすことができること
【デメリット】
セッターの技量が低いと、バックトスを上げると読まれること
Dクイック
【Dクイックを使うとき】
複数のスパイカーが攻撃できる状態の中の選択肢の1つ
【メリット】
Cクイックとオープンの中間の攻撃で、ブロックの枚数を減らしやすいこと
【デメリット】
バックトスのため、セッターのスキルが低いと中途半端なトスになりスパイク打ちにくくなること
セミクイック
【セミクイックを使うとき】
複数のスパイカーが攻撃できる状態の中の選択肢の1つ
【メリット】
コンビ攻撃の一環で使うと効果的なことと、クイックより難易度が低いこと
【デメリット】
単独で使うとブロックにつかまりやすいこと
バレーボールのスパイクの種類④移動攻撃系
移動攻撃はブロード攻撃が最もポピュラーで、通常センタープレーヤーが担当します。オープンスパイカーが絡んだコンビ攻撃のなかで使われる移動攻撃は、相手チームのレシーバーやブロッカーをかく乱する有効な攻撃方法です。
ブロード攻撃 | ミドルブロッカーがライト方向に走り込んで撃つC・Dクイック |
---|---|
一人時間差 | スパイカーがフェイント気味に動いてブロッカーのタイミングを外すスパイク |
エアフェイク | スパイカーが空中で体を移動させてブロッカーのタイミングを外すスパイク |
ブロード攻撃
【ブロード攻撃を使うとき】
セッターが複数のスパイカーを選択できるときの選択肢の1つ
【メリット】
助走開始位置と実際に打つ位置が離れていることから、ブロックをはずしやすいこと
【デメリット】
打点が高くないので、ブロッカーに読まれるとシャットされやすいこと
ブロード攻撃は、走りこんでDクイックトスを打つことが多いのでD=ブロードと思われがちですが、正確にはミドルブロッカーがライト方向に走りこんでCクイックやDクイック、またはライト平行トスを打つ攻撃方法です。
一人時間差
【一人時間差を使うとき】
セッターが複数のスパイカーを選択できるときの選択肢の1つ
【メリット】
ブロックを見てタイミングをはずすスパイクで、ブロックにつかまりにくいこと
【デメリット】
スパイカー個人の身体能力が高くないと成功しないこと
エアフェイク
【エアフェイクを使うとき】
セッターがアタッカー個人の能力を信じて、打ち合わせた位置に確実にトスを上げると確信したとき
【メリット】
動きが一定でないことでブロッカーに読まれづらいこと
【デメリット】
難易度が高いため熟練したアタッカーでないと成功しにくいこと
バレーボールのスパイクの種類⑤コンビネーション系
速攻とみせかけてミドルブロッカーがおとりに飛び、バックプレーヤーがバックアタックを打つなど、個々のスキルが高いほど有効的な攻撃となります。
シンクロ攻撃 | 4人のアタッカーが同時に攻撃体制に入る方法 |
---|---|
スプレッド攻撃 | アタッカーがコート中央とコート幅いっぱいに構えてブロックを広げる方法 |
クロス攻撃 | 複数のスパイカーが交差して切り込む方法 |
シンクロ攻撃
【シンクロ攻撃を使うとき】
4人のアタッカーが全員攻撃体制に入っているときに選択
【メリット】
誰が攻撃するかわからないことで、相手チームをかく乱させやすいこと
【デメリット】
セッターにAパスが返らないと成立しないこと
スプレッド攻撃
【スプレッド攻撃を使うとき】
レシーブが多少乱れてもセッターにボールが返り、4人のスパイカーが打つ準備ができているとき
【メリット】
難易度が低いことから、ジュニアやママさんも使えること
【デメリット】
シンプルななコンビ攻撃なことから、ハイレベルのバレーの場合通用しにくい
クロス攻撃
【クロス攻撃を使うとき】
複数のスパイカーが打てる体勢にあり、セッターと打ち手が意思の疎通ができているとき
【メリット】
打ってくる場所や打ち手を特定することが難しいので、ブロックをかわしやすい
【デメリット】
入念な打ち合わせがないと成立しないこと
バレーのスパイクの種類は多種多様
さまざまな攻撃方法で相手ブロックを翻弄するハイレベルの試合は、観戦者の歓声を誘うネット際の頭脳戦となります。
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