サッカー用語55選!50音順で1つ1つ丁寧に解説【基本用語・専門用語】
サッカー用語は外来語が多くカタカナで表現されるために、意味が曖昧なまま使用されることも多くサッカーを理解するうえで障壁となることがあります。50音順でサッカーの基本用語と専門の用語集を作り、サッカーへの理解を深めるために必要な言葉を解説します。
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公式ライター Activel_director
サッカー用語とは?
日本ではサッカーの基本用語・専門用語や名前は定義があいまいなまま使用されることも多いので、50音順で覚えておきたいサッカー用語を解説します。
サッカー用語(ア行)
アーリークロス
アーリークロスとは、低い位置のサイドからゴール前にセンタリングを上げることを指します。
シュートを打つ選手とクロスを蹴る選手は距離があるのでカーブをかけてスピードのあるクロスボールが必要となります。
アウトスイング
コーナーキックやクロスで右サイドなら右足、左サイドなら左足で蹴るときにアウトスイングの軌道となります。
アジリティ
アジリティとは、動きの素早さに関する能力のことを指します。アジリティの日本語の類義語として俊敏性、敏捷性、瞬発力が挙げられます。日本人選手は小柄で素早い動きが得意でアジリティが高いとするのが一般的です。
アタッキングサード
アタッキングサードとは、敵陣のコートを3分割に分けたゴールに最も近いエリアのことを指します。サッカーの攻撃はアタッキングサードまでボールを運ぶこととアタッキングサードから得点を取ることの二つに大きく分けることができます。
アドバンテージ
アドバンテージとはファウルと判定されてもプレーを止めない方が攻撃側に有利になると審判が判断した場合に、プレーを止めずに続行させることです。アドバンテージのことを流すと呼ぶこともあります。
インスイング
コーナーキックやクロスで右サイドなら左足、左サイドなら右足で蹴るときにスイングの軌道となります。
インターセプト
インターセプトとは、相手のパスを途中でカットすることです。ボール奪取の中でも対人守備によるボール奪取とインターセプトによるボール奪取があり、インターセプトはフィジカルコンタクトを必要とせず、ボールを奪った後に攻撃に移りやすいのが特徴といえます。
インテンシティ
インテンシティとは、あらゆる面での強度の高さを表す言葉です。インテンシティは戦術的な強度、フィジカル的な強度、メンタル的な強度、スピード的な強度を合わせた表現で、インテンシティが高いチームは集団としての動きの速さと強さ、思い切りの良さがあります。
インナーラップ
インナーラップとは後方の選手が、ボール保持者からみてピッチの中央に近いサイドから追い越すことを指します。反対にボール保持者の外側を追い越す動きをオーバーラップといいます。
オフザボール
オフザボールとはボールを持っていない状態のことを指します。サッカーは90分のうちボールを持っている時間は一人1分程度で、大半がオフザボールです。
また、ボールを持っていないときの動き出しのことをオフザボールの動き出しと呼びます。
オフサイドディレイ
オフサイドディレイとは、オフサイドの可能性があるときに、副審が旗を挙げるタイミングを意図的に遅らせることです。攻めているチームがオフサイドどうか、はっきりしない場面で、プレーを継続させることで、審判の判定ミスによる得点機会をなくすことが目的です。
オフサイドトラップ
オフサイドトラップとはディフェンスラインが相手をオフサイドにするために一斉にラインを上げることです。オフサイドトラップを仕掛けるときには、オフサイドにならない2列目からの飛び出しに注意する必要があります。
オーバーラップ
オーバーラップとは後方の選手が、ボール保持者からみてピッチの外側のサイドから追い越すことを指します。サイドバックの攻撃参加の方法として、もっともよく使われる形です。
オープン攻撃
また、どちらのチームもカウンターリスクをケアしないで得点を取りに行き、ゴール前からゴール前に行き来が激しくなる状態のことをオープンといいます。
サッカー用語(カ行)
カバー、カバーリング
あらかじめアプローチによって生じるスペースを予測して埋めることを予防的カバーリングといいます。
アプローチとカバーリングを合わせた一連の動きのことをチャレンジ&カバーと呼びます。
カバーシャドウ
カバーシャドウとは、守備のときに使われる言葉で、パスコースに立つ事で敵を無力化する守備のことを指す、パスコースを限定する技術です。
キックアンドラッシュ
イングランドの伝統的なサッカースタイルで、フィジカル面で優位性があるチームが選択することが多いです。
くさび
くさびとは、相手の守備ブロックの間に通すことで攻撃のスイッチを入れる縦パスのことです。くさびの語源は大工道具です。
木に亀裂を作るように、守備ブロックに亀裂を生じさせるパスのことをくさびのパス、くさびを入れると表現します。
クリーンシート
クリーンシートとは、無失点で終えることです。クリーンシートはポジティブな意味で使われることが多いので、無失点で勝利したときに使われることが多い言葉で、0-0の引き分けのときはスコアレスドローと表現されることが多いです。
クロス
クロスとは敵陣のゴール前にサイドから供給されるパスのことを指します。クロスと同じ意味を持つ言葉にセンタリングがありますが、現在はクロスが使用されることが多くなっています。
サッカー用語(サ行)
サイドチェンジ
サイドチェンジは、サイドを変えるといわれることもありますし、プレー中に変えろと指示されたときはサイドチェンジしろという意味になります。
絞る(しぼる)
絞るという言葉は、イタリア語ではスカラトゥーラと呼び戦術用語として使用されます。
プレー中に指示するときには、絞れという使い方がされます。
センタリング
ゾーンディフェンス
ゾーンディフェンスとはボールの位置を基準にした集団守備戦術のことです。1988年にアリゴ・サッキ監督がACミランで完成させた戦術でイタリアから世界に広まっています。
サッカー用語(タ行)
ダイアゴナル
ダイアゴナルとは、敵陣のゴールに対しての斜めの角度のことを指します。敵陣のゴールに対しての斜めの角度に走ることをダイアゴナルランといいます。
ダイレクトプレー
ダイレクトプレーは、縦パスやゴール方向へのドリブルなどゴールに向かうプレー全般に対して使う言葉です。
縦パス(たてぱす)
縦パスは、くさびのパスという言い方もされますが、近年は縦パスが一般的になってきています。
ディレイ
ディレイは英語で遅らせる、延ばすを表すDelayが語源で、そのままの意味でサッカーでも使用されます。
デュエル
デュエルとは攻守における1対1での戦いのことを指します。duel(デュエル)は、ラテン語のduoが語源になった言葉で、二人を意味します。対人プレーにおける戦い、駆け引きのことを総合してデュエルと呼びます。
トランジション
トラディションとは攻守の切り替えのことを指します。トラディションは英語で伝統、伝承などを意味するTraditionが語源で攻撃から守備、守備から攻撃を一連の流れとして捉えている言葉です。
サッカー用語(ナ行)
ネガティブトラディション
ネガティブトラディションは略してネガトラといわれます。日本語では守備への切り替えといわれます。
サッカー用語(ハ行)
バイタルエリア
バイタルエリア(vital area)とは、サッカーにおいて、得点につながりやすい活動が起こる場所を指します。バイタルエリアは、ピッチ中央のディフェンダーとミッドフィルダーの間のスペースのことでぺナルティアーク周辺に生じることが多いです。
パワープレイ
パワープレイは負けているチームが試合終盤に行い、空中戦を選択することが多いです。
ビルドアップ
ビルドアップとは攻撃時のボールの運び方や攻め方の方法のことです。ビルドアップは日本語で組み立てと呼ばることもあり、近年ではゴールキーパーもビルドアップに関わる機会が増えています。
ファー
ファーストタッチ
ファーストタッチとは、サッカーでボールを受けるときの最初にボールに触れることを指します。
ファーストディフェンダー
ファーストディフェンダーとは、最初の守備者を意味し、守備になった局面で相手ボールホルダーに対して最初にアプローチして守備を行う選手のことを指します。
フリック
フリックとは、ずらす意味で用いられる言葉で、サッカーにおいては攻撃のときにボールの方向を変えるプレーを指します。縦パスを受けた選手がフリックして、ボールの方向を変えることで相手の守備ブロックを崩すことができます。フリックはヒールキックのような足技も有効です。
フィジカル
日本では、パワーや高さのような強さに関する能力としてフィジカルという言葉が使われますが、世界的にはスピードも含んだ広い意味での身体能力のことを表します。
プレースキック
プレースキックとは、セットプレーのキックのことを指します。プレースキックはボールを置くという意味のplaceと蹴るという意味のkickを合わせた言葉です。
ポストプレー
ポストプレーは最前線でボールを貰った選手が行うプレーのことを指します。ポストプレーでボールを相手のゴールに近い位置でキープして後方の選手の攻撃参加を促すことができ、フォワードに必要とされるプレーです。
ポジティブトラディション
カウンターアタックとポジショントラディションの違いは、守備から攻撃に切り替えることを指す言葉がポジショントラディションで、切り替えによって生じる攻撃がカウンターアタックです。
ポジショナルプレー
ポジショナルプレーとは、ピッチ上のどこにボールがあるかを踏まえて、選手のポジションを設定して有利な陣形をつくり続けて位置的有利を得るための戦術のことです。フォーメーションではなく、各ポジションの動き方をあらかじめ設計するという考え方でポジショナルプレーは成り立っています。
ポゼッション
ポゼッションとはボールを保持することです。試合の中でボールを保持している割合のことをポゼッション率といいます。ボール保持率が高く、ボールを持つことで試合を支配するサッカーのことをポゼッションサッカーと呼びます。
ボールウォッチャー
コーナーキックやクロスが上がったときのディフェンダーの状態の悪い意味として使用されます。
ポリバレント
類義語としてユーティリティプレイヤーがありますが、ポリバレントは複数の役割をこなす、ユーティリティは複数のポジションでプレーできるという意味で使い分けられます。
サッカー用語(マ行)
ミラーゲーム
ミラーゲームは、守備時にマークのずれが生じにくいので、守備優位の均衡した試合になりやすいです。
マンツーマンディフェンス
マンツーマンディフェンスはマンツーマン、マンツーと省略して使用されることもあります。
サッカー用語(ヤ行)
ユーティリティープレーヤー
ユーティリティプレイヤーとは複数のポジションでプレーできる選手のことを指します。複数の役割をこなす万能性のことをポリバレントと呼び、複数のポジションでプレーできる選手をユーティリティプレイヤーと呼びます。
サッカー用語(ラ行)
ラインコントロール
ディフェンスラインはハーフウェイラインに平行に直線で並びながら状況に応じて上下するのが望ましいです。
リトリート
リトリートとは、守備時に自陣に引いて守備陣形を固めることを指します。守備時に素早くリトリートして守備陣形を固めることで、失点を防ぐことができます。
リベロ
リベロとは、サッカーで、ゴール前の守備を主にするが、攻撃にも自由に参加する選手もしくはポジション、役割のことを指します。イタリア語でリベロは自由を意味するので、守備でも攻撃でも判断の自由が与えられているポジションという意味です。
サッカー用語(ワ行)
ワンサイドカット
中央に攻撃を限定させることをインサイドカット、外に攻撃を限定させることをアウトサイドカットといわれます。
ワンタッチ
昔はトラップをしないでそのままプレーすることをダイレクトと呼びましたが、現在ではゴールに直線的にプレーすることをダイレクト、トラップをせずにプレーすることをワンタッチと使い分けられています。
ワンツーパス
ワンツーパスは略してワンツーとも呼ぶことがあります。
サッカー用語を理解しよう!
サッカー専門用語を理解するためには一度自分の中で日本語で解釈しなおす必要がありますし、会話で使われるサッカー用語に対しては相手がどのような意味で使用しているかを考えて話す必要があります。
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